映画「1640日の家族」 2月4日に山口市で上映

 「山口でなかなか上映される機会のない良質な単館系新作映画を、自分たちの手で上映・観賞する」ことを目的に活動している西京シネクラブ(大久保雅子代表)は、「1640日の家族」(2021年、フランス)を、2月4日(土)に上映する。会場は山口市民会館小ホール(山口市中央2)で、時間は午前10時半、午後2時、7時からの3回だ。

 

 生後18カ月のシモンを里子として迎え入れたアンナと夫のドリス。夫妻の子どもたちとシモンは実の兄弟のように育ち、4年半(1640日)がたった。にぎやかで楽しい日々が続くと思っていた5人に、ある日激震が走る。月に一度の面会交流を続けてきたシモンの実父エディが、息子との暮らしを再会したいと申し出たのだ。突然訪れた”家族”でいられるタイムリミットに、彼らが選んだ未来とは―。

 

 長編デビュー作「ディアーヌならできる」が第9回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(2019年)で映画監督審査員賞を受けたファビアン・ゴルジュアールが監督・脚本。自身の幼少期、両親が里子を迎えて4年半一緒に暮らした経験などを映画化した。シモン役には、公園で母親と遊んでいたところをスカウトされた演技初挑戦のガブリエル・パヴィが抜てき。アンナは「海の上のピアニスト」のメラニー・ティエリー、ドリスは「キャメラを止めるな!」のリエ・サレムが演じた。(フランスの)里親制度のあり方を問いかける人間ドラマだ。

 

チケットは、当日会場で販売。料金は、一般1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。電話予約(TEL083-928-2688)すれば、一般料金のみ1500円に割り引きされる。

 

 同会の大久保代表は「フランスは、子どもは『独立した一人の人間』で『親の付属品』とは捉えないお国柄。大人の都合で子どもの環境を左右するのではなく、どのようにしたら子どもが幸せになるのかを考えており、鑑賞後はきっと優しい気持ちになれる。里親制度にも目を向けてほしい」と話している。

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