かむほどにうまみを感じるチャーシュー、しゃきしゃきのネギ 町中華オススメのチャーハン

[胃心地いいね](762)中華飯店 泰林(たいりん) 宜野湾市我如古3の4の6

 2022年12月にオープン。店の看板に中国服の男性が描かれている。ひげの部分だけ少し似ているのが、料理長の島袋裕也さん(37)だ。

 地元の宜野湾市出身。小学生の頃は母をまねて台所に立った。好きだったテレビ番組は「料理の鉄人」。20歳で中華料理の道に入り、初めの10年間を中城村の「坦々亭」で過ごした。店名の「泰林」はオーナー2人の名前から1文字ずつもらったといい、「中国っぽい響きになりました」と笑う。

 チャーハンには特に自信がある。炎が吹き上がる中、迷いなく鍋を振る。「泰林炒飯(チャーハン)」(930円)は、かむほどにうまみを感じるチャーシューとしゃきしゃきのネギが決め手。「エビ炒飯」(980円)は「本当はあんまり注文してほしくないんですよ」と冗談めかすほど、薄利覚悟でエビをしっかり入れている。

 チャーハンと2本柱で推すマーボー豆腐は「辛くない」(950円)、「かなり辛い」(980円)、「塩味」(950円)の3種類。辛さを調節したいなら山椒(さんしょう)、こしょう、一味唐辛子、ラー油が卓上に勢ぞろいして待っている。

 定番のギョーザ(5個入り480円)はニンニク、ニラ、豚肉、キャベツがバランス良く入り、冷めてもおいしい。ランチの時間帯でも青島(チンタオ)ビールが楽しめる。

 メニューはテイクアウト可で、冷凍ギョーザ(15個入り千円)やオードブル(7品で4~5人前5500円)も。インスタグラムではお得な企画を展開している。

 「50年続く町中華」が島袋さんの理想だという。会社員もカップルも家族連れも、みんなが「絶対ハズレのない店」とうなずく姿を思い描いている。(中部報道部・平島夏実)

【お店データ】営業時間はランチ午前11時~午後3時、ディナー午後5時半から翌午前0時。木曜定休日。駐車場あり。電話080(6484)3582

「泰林炒飯(スープ、ザーサイ付き)」(930円)と「泰林焼き餃子」(480円)
料理長の島袋裕也さん(右)と「弟子」の真栄平大心(たいし)さん=1月23日、宜野湾市我如古の「泰林」
中華飯店泰林

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