リクルート超える悪質性、議員辞職すべき

 立憲民主党の水岡俊一参院議員は1日の参院本会議代表質問で自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金収支報告書への自民党安倍派議員らの不記載などによる「裏金」問題は「自民党派閥のシステム内で政治家自らが発案し、多数の議員が組織的積極的に行っていた」として「悪質性はロッキードやリクルート事件を優に超えるのではないか。裏金議員は議員辞職に値する」と辞職を求めた。

 水岡氏は「自民党は過去に(コロナ禍での)緊急事態宣言下で銀座のクラブに行っていた議員を離党させたが、今回の議員はそれよりよっぽど悪質なのに離党も、除名も、辞職もしない。これは一体どういうことか」と自民党の整合性のない対応に疑問を投げた。

 そのうえで「自民党が(改革に)本気であるなら、政治刷新本部でなく、国会で特別委員会を設置するなど徹底的な議論で全容解明を行うべき。問題は派閥ではなく、裏金だ」と求めた。

 これに岸田総理は「政治刷新本部はわが党としての取組みを議論するために立ち上げた。制度面では各党との真摯な協議が必要。与野党における議論の場が設けられた場合にはわが党としても積極的に議論に貢献してまいります」と答弁した。
 
 そのうえで「派閥を解散した場合も関係者の説明責任がなくなるというものではないと考えている」とした。

 水岡氏は「多額の献金をする企業や業界ばかりに国の予算をつけることを続ける限り、この国はまともな国になれない」と長妻昭政調会長と同様の問題意識を示し、政治を変える必要を提起した。(編集担当:森高龍二)

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