映画化オファー来るも「キャラの名前とキモの設定以外まるっきり...」 漫画家が告白「完成しなくて良かった」

漫画「ゴーゴーヘブン!!」などで知られる漫画家の山田圭子さんが2024年2月1日に公式Xで、自身の作品に映画化のオファーが来たものの、制作陣と折り合いがつかず頓挫したという過去のエピソードを明かし、反響を集めている。

「私が根負けしてOK出すのを期待していたのかも」

山田さんはXで、「実はちょっと昔に私にも映画化の話が来て、監督にもお会いしたし製作委員会まで立ち上がったんだけど」と、映画化のオファーが来た際の出来事を告白した。

「シナリオがキャラの名前とキモの設定以外まるっきり違うので困惑し...」といい、「ドジでポワポワしてるヒロインが天才少女になるし、スポンサーへの忖度でサッカー部が自転車レースになるし」と具体的な改変の内容を明かした。

山田さんによると、「シナリオは9回修正を要求」した。しかし、「やればやるほど変になった」とのこと。「いまにして思えば私が根負けしてOK出すのを期待していたのかもしれん...」と推測も交えつつ、「企画は頓挫しましたが、完成しなくて良かったですよ」と振り返った。

続けて、「映画の話が来たのは紙単行本が絶版になったあとの話で、出版社のメディア事業部が窓口になり交渉してくれるような状況じゃなかった」といい、「盾になってくれる人はいないし、不安で。私に出来るのは脚本を突き返して直して貰うことだけだった」と当時の状況を説明した。

この投稿に山田さんの元には、

「それもう別の話じゃん」
「本当にこういうケースが溢れているんだろうな......」
「これを連載中に同時進行でこなさなきゃってなったらメンタルキツいよなぁ」
「漫画原作が企画通すための生贄になってる」
「原作をなんだと思ってるんだろ」

という声が集まっている。

漫画の実写化をめぐっては、ドラマ「セクシー田中さん」(23年10~12月放送、日本テレビ系)の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが、事前に提示していたという条件が守られず最終的に2話分の脚本を担当することになったとして、経緯を1月26日にブログで告白。その後、29日に死去が報じられた。

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