岡山市のバス路線 10エリアで再編し「公設民営」により新たな路線を複数設置へ 協議会で再編案合意

岡山市とバス事業者らが路線再編を話し合う協議会が開かれ、「公設民営」で新たな路線を複数設けるなどとした岡山市の案に全ての事業者が同意しました。

協議会には岡山市で路線バスを運行する事業者9社と大森市長らが出席しました。

ここで市が提案したのは……。

(岡山市/大森雅夫 市長)
「市としてサポートする。公設民営という形のところもありますし」

前回の協議会では再編に向けて、利用者数などに応じて、路線を「都心」「幹線」「支線」に分類して整理。

その需要に応じて車両の大きさを変え効率的な運行をめざすとしていました。

2日に示された案では合わせて12の支線を新設。新設する支線については岡山市が車両の購入費などを負担する「公設民営」で運行するとしています。

(松木梨菜リポート)
「新たに設ける支線の一つに上がったのは、JR北長瀬駅とJR妹尾駅を結ぶ路線です」

JR北長瀬駅の周辺には市民病院や商業施設が。JR妹尾駅周辺には住宅地が広がっています。

この2つの駅をつなぐ新路線は八晃運輸が運行する計画です。

支線は利用者が少なく、赤字路線になる可能性もあるため、路線を維持するために岡山市は運行経費の最大65%を負担するとしています。

これら支線の新設を含めて、10のエリアで路線を再編するとした岡山市の案には全ての事業者が合意しました。

(両備グループ/小嶋光信 代表)
「全国でもバス事業として取り組みとしては一番最初なんじゃないかと。これは非常におもしろい取り組みになるだろうと思います」

(岡山市/大森雅夫 市長)
「私も久しぶりに笑顔です。長い間、時間がかかりましたけれども、いい計画ができたと思ってます」

市は3月にも再編を盛り込んだ「利便増進実施計画」を国に申請する方針です。

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