災害を想定して体育館に避難所を設営する授業がこのほど、滋賀県草津市追分7丁目の高穂中学校で開かれた。生徒たちは体験を通じて、防災への理解を深めた。
授業は地域について学び考える総合的な学習の時間「たかほ学」の一環として1月25日にあり、防災を学ぶ1年生約30人が参加した。学校は災害時には避難所になることから、中学生ができる共助のあり方を実感してもらう狙いという。
生徒たちは、草津市危機管理課職員や防災士から指導を受けた。段ボールベッドや、マンホールの上に置く仮設トイレを組み立てたり、発電機のエンジンを動かし投光器をつけたりすることに挑戦した。事前に考えた設計図を基に、体育館内を区分けし、避難者を受け入れる流れも体験した。
参加した男子生徒(13)は「(設営時に)団体としてまとめる人が要ると感じた。次に地震があれば自分の中で設営のことを考えられるかなと思う」と話した。