インドネシア大統領、閣内の不満否定 選挙干渉巡り

Ananda Teresia Stanley Widianto

[ジャカルタ 2日 ロイター] - インドネシアのジョコ大統領は2日、今月14日の大統領選を巡り特定の候補に肩入れする自身の行動に政権幹部らが不満を募らせているとの指摘について「閣内に問題はない」と述べ、懸念を一蹴した。

2期目のジョコ氏は大統領選に出馬できないが、プラボウォ国防相を暗に支持し、選挙規則に違反しているとの批判を受けている。

また、プラボウォ氏が副大統領候補に据えるジョコ大統領の長男ギブラン氏は、ジョコ氏の義弟が所長を務めていた憲法裁判所が候補者資格を緩めたため出馬が可能になっており、これも問題となっている。

副大統領候補に名を連ねるマフッド調整相(政治・法務・治安)は1日に辞任した。側近はジョコ氏が特定の候補を支持したことが理由だと述べた。

スリ・ムルヤニ財務相も辞任する可能性が取り沙汰されており、投資家の最大の懸念材料となっている。

大統領府の高官は2日、スリ・ムルヤニ氏の辞任についての質問に、同氏は通常通り執務していると答えた。

ジョコ大統領が主宰した午後の閣議にスリ・ムルヤニ氏も出席し辞任に関する話し合いはなかったと述べた。

また、大統領は選挙投票日に向けてどの候補者の選挙活動にも参加する予定はないとした。

© ロイター