世界7位ルーネとわずか2か月足らずのタッグにルティ氏「半年後よりも今別れた方がいい」

ルティ氏、ルーネと2ヵ月足らずでチームから離れる

世界ランク7位のホルガー・ルーネ(デンマーク)のコーチをわずか1ヵ月半で解任となったセヴェリン・ルティ氏。スイスメディアに「半年後よりも今別れた方がいい」と語った。

20歳にしてすでに自己最高ランキング4位を記録し、昨年のツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」にも出場したルーネ。10月にグランドスラム通算6勝のボリス・ベッカー氏をチームに招聘すると、12月にはロジャー・フェデラー(スイス)と15年にわたって共にしたルティ氏をチームに加えた。

2人のレジェンドとともに今年最初のグランドスラムとなった全豪オープンだが、ベッカー氏は解説者としての仕事のため、ルティ氏がメインに。1回戦で西岡良仁(ミキハウス/同84位)を下したものの、2回戦でアルトゥール・カゾー(フランス/同83位)にセットカウント1-3で敗れた。

全豪オープン後、ルーネの母でマネージャーのアネケさんはデンマークのメディアに「タイミングが悪かった。ホルガーが必要とする十分な週数をカバーできなかった」とルティ氏がチームを離れた理由を説明した。2ヵ月足らずでコーチ解任となったルティ氏もスイスメディア『Blick』のインタビューでアネケさんの言葉を認め、「もしそれに気づいたのなら、半年後よりも今別れた方がいい。即効性のあるものではなかった」と円満に別れたという。

コーチには、ベッカー氏に加えてジュニア時代からルーネを知り、チームにも帯同していたケネス・カールセン(元世界ランク41位)が就くこととなる。アネケさんは「ジュニア時代に練習を共にしたケネスとのコラボレーションを広げることは正しい」と今以上の成長を確信しているとした。

現在開催中の「南フランス・オープン」(フランス・モンペリエ/ATP250)に第1シードとして出場しているルーネ。2回戦で予選勝者のパブロ・ラマス・ルイズ(スペイン/同156位)を下し、ベスト8入りしている。

© 株式会社キャピタルスポーツ