黒犬が、滑って転んで脳しんとう!

こんにちは、フォトグラファーの吉田パンダです。今回は隣町エヴルーにある植物園で、犬散歩をお届けしようと思っていたのですが、、その前に!まず皆さんに伝えておかなくてはいけないことがありますfrom地元の獣医。

「飼い主、、ぐ、ぐるじいです、、」

自業自得でしょ。はい、タイトルにも書きましたが、黒犬スキッパーキのスキが台所の床を二本足でぴょんぴょん飛んで、着地に失敗し前向きに倒れて顎を強打、その数分後に歩行困難、痙攣などの脳しんとう症状を起こし、病院行きとなったんです。ほんとになんてバカ可愛いんだ、全く、、(親もバカ)。

「むむっ!なにかおしりに刺されてますヨ」

一通り診察を受けて問題はなく、炎症もないし、その後症状を繰り返していないようであれば、今できることはないのでひとまず要観察、、と相成りました。

転倒・衝突事故は命にかかわる重篤な症状に繋がることもあり、犬を飼われている皆さんはほんとに気をつけてください。いやー、まさか転んで頭を打って脳しんとうなんてねえ、、。できるだけジャンプはしないように躾けたいんですが、中身は中型犬の運動能力を持つスキッパーキ、興奮すると弾丸のように部屋の中を飛び回ります。せめて二本足ジャンプはさせないよう、がんばります。

というわけでフランス、ノルマンディー地方はウール県の県庁所在地、隣町のエヴルーに来ました。

警察署の前にはモダンなサン・ミッシェル像。悪魔の象徴であるドラゴンを制しているところですが、辰年なのでお手やわらかにお願いします。

もうすぐ立春とあって、日差しは春を感じさせるような一日です。

勇敢な黒犬は、匂いチェックもビビりながら。後ろ脚ピーン!!

「ん?何ひとつこわくないぞ!!」

いやいやいや。

エヴルー駅を出てすぐのところに入り口がある、入場無料の植物園。音楽学校に隣接していて、歩いていると時折弦楽器の音色が聞こえてきます。

何やら不思議なアート作品。これは赤い小屋が作られているところでしょうか、それとも木に全てを吸い取られているところでしょうか?もしくは単に風に吹き飛ばされているのか、、。

公園の一角では落ち葉が山と積まれています。これは単に集めているのではなくて、、

ハリネズミの冬眠用でした。中で寝ているかどうかはわかりませんが、冬の寝床を探しているハリネズミたちがいたら、うまくこの場所を見つけられますように。我が家でも何度か冬に行き倒れているハリネズミを庭や近所で保護したことがあるので、他人事に思えません。

「オレも見つけたことがあるよ」

そう、スキが夜道で弱ったハリネズミを見つけたこともありました。えーと、たしか写真が、、、

真ダニに喰われていたのも取ってやり、すっかり元気になったハリ。栗のようなのでモンブランにかけて、モンキチと名付けました。今は元気になって保護施設で暮らしています。モンキチ、強く生きろよ、、(フランスでは法律で、ハリネズミをペットとして飼うことはできません)。

さて、再び植物園。オウムと熱帯植物、錦鯉(?)がいる温室が左手に見えています(犬は入れません)。起伏もあって、なかなか楽しい公園です。

ひととおり園内をぐるっと歩き、丘を登った後はマジでお昼寝5秒前、帰りは抱っこでヨロシクな黒犬でした。これからしばらくは「そんなことしてると、脳がふるえるよ!」がキーワードになりそうです。

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