【MLB】ドジャースの命運を握るのは「先発投手陣の防御率」 WS制覇へ改善必須 公式サイトが全30球団の「注目すべき数字」を紹介

MLB公式サイトは1日(日本時間2日)、「24年、各チームにとって注目すべき1つの数字」と題して、記事を公開。今季を左右する数字(成績)を1つに絞り、全30球団それぞれ紹介した。大谷翔平投手が所属するドジャースは「先発投手陣の防御率」となった。

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■昨季防御率は4.57で全体20位に低迷

MLB公式サイトは冒頭、「成功の尺度はそれぞれ違う。優勝を狙うチームもあれば、ポストシーズンに進出するだけで満足する球団もある。また、将来を見据えて個々の選手がどう成長したかで成功か失敗か判断するチームもある」と説明。その上で全30球団の成否のカギを握る重要な数字をそれぞれ1つ紹介した。
大谷をはじめ、山本由伸投手ら目玉選手を次々獲得したドジャースに関しては「先発投手陣の防御率」を注目すべき数字とした。

ドジャースは昨季、レギュラーシーズンで100勝をマークしたにもかかわらず、先発投手陣の防御率は全体20位(4.57)に沈んだ。ダイヤモンドバックスにスイープされたポストシーズンではさらに悪化。先発投手は3試合で合計4回2/3しか投げられず、13失点を喫した。

このため、同サイトは「チームは今冬、先発ローテーションに大きく投資し、ヤマモト、グラスノー、パクストンを獲得したが、その理由は明らかだ」とし、「24年は(昨季と)違った結果が期待される」と記した。

大谷、ムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手ら歴代MVPが揃う強力打線に注目が集まるが、まずは先発投手陣がしっかり抑え、防御率を改善すること。それが、ドジャースの命運を握ると伝えた。

■エンゼルスは「トラウトの出場数」

そのほか、昨季104勝を挙げ、ドジャースのライバルとして名前が挙がるブレーブスについては「ポストシーズンにおけるOPS」とした。昨年のレギュラーシーズンOPSは.845で全体首位だったが、プレーオフではOPS.519と急降下。「最強軍団」にとってポストシーズンに進出するのは当然で、問題はレギュラーシーズンで猛威を振るう打線がプレーオフに入っても調子を維持できるかどうか。それが世界一へのカギになると指摘した。

大谷の古巣であるエンゼルスのポイントは「マイク・トラウト外野手の出場試合数」となった。同サイトは「二刀流のスーパースター、オオタニのインパクトを他の選手が代替することはできないが、彼が去った現在、エンゼルスが巻き返しを図る上で、トラウトが健康なシーズンを送ることが間違いなく助けになるだろう」と説明。

「トラウトは最近3シーズン、出場数(237試合)よりも欠場数(249試合)の方が多くなっており、140試合以上出場したのも2016年まで遡らなければならない」とし、チームの上昇にはトラウトの出場数増加が必須と説いた。

各球団は同サイトに指摘された「数字」を改善し、今季の成功に結び付けることができるか、注目だ。

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文●SPREAD編集部

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