バルセロナ、関心を寄せていた18歳の“貴公子”獲得を見送りに…編成面と金銭面の両方で相違か

バルセロナは、かねてからのターゲットだったユールゴーデンに所属するU-21スウェーデン代表MFルーカス・ベリヴァルの獲得を見送ったようだ。2日付で、スペイン複数メディアが報じている。

2月2日に18歳の誕生日を迎える“貴公子”に対して、関心を寄せていることが明らかになっていたバルセロナ。実際に先月30日と31日には、デコSD(スポーツディレクター)がベリヴァルと選手の両親、代理人をバルセロナに迎え、昼食やクラブハウス案内を実施したことが取り沙汰されていた。

しかしあれから2日、バルセロナはベリヴァルの獲得を見送ったようだ。報道によると、クラブ側はあくまでも来シーズンに向けた補強と位置付けており、まずはリザーブチームからのスタートと方針を固めていた模様。また、同選手に設定した適正価格の700万ユーロ(11億円)以上は、いかなる場合でも、支払うつもりがなかったという。これに関しては、ジョアン・ラポルタ会長とデコSDが、『クラブの経済状況的に、誰であろうと法外な値段は払えない』と立場を明確にしていることに他ならないと、伝えている。

そうしたなかで、トッテナムが2024年夏のトップチーム加入、5年契約、移籍金1000万ユーロ程度(約16億円)のオファーを提示したとのこと。『マルカ』は、この時点でバルセロナは交渉の席を離れることを決めたと綴りつつ、“ブラウグラナ”が獲得を望んでいた選手ではあったが、最優先目標ではなかったのも早々に手を引いた理由のひとつと指摘している。

なお、バルセロナはアンカーのポジションに多額の投資を検討しており、今現在はエヴァートンに所属するMFアマドゥ・オナナの動向を注視しているようだ。

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