春へ準備着々 恒例の「芝焼き」 浅口・かもがた町家公園

焼けて黒く様変わりする芝生=かもがた町家公園

 立春(4日)を前に浅口市鴨方町鴨方、かもがた町家公園で2日、恒例の「芝焼き」が行われた。冬枯れの芝が黒く様変わりし、岡山県重要文化財・旧高戸家住宅など江戸期の風情を残す公園は春を迎える準備を整えた。

 かもがた町家管理組合のメンバーら10人が芝生広場(約500平方メートル)で作業。竹やわらで作ったたいまつなどで火をつけると、パチパチと音をたてて燃え広がり、芝を焦がしていった。

 昨夏の猛暑や少雨の影響で芝の生育が悪かった一部を除き“黒いじゅうたん”に。原田尚文園長は「5月上旬には新芽が生えそろい、美しくなる。憩いの場として多くの人に活用してもらいたい」と話していた。

 同組合によると、芝焼きは病害虫を駆除したり、灰を肥料にしたりするのが目的で、1998年の開園当初から行っている。

© 株式会社山陽新聞社