女6度目の逮捕、会社の経営管理部マネジャーで経理責任者も任された過去…一転し放火、工場を全焼させる さらに高額な買い物、会社口座から支払い 不正送金1600回、被害1億円か 今は無職になり黙秘中、何があった

1393万円横領容疑、女を再逮捕

 埼玉県川越市内の工場が2023年4月に全焼し、当時経理担当社員だった女が非現住建造物等放火容疑で逮捕された事件で、川越署は1日、業務上横領容疑で、工場の元社員で三芳町藤久保、無職の女(62)=業務上横領罪で公判中=を再逮捕した。逮捕は6度目。

 再逮捕容疑は、川越市の食品製造機器メーカー「ツジ・キカイ」の経営管理部マネジャーとして、経理業務の責任者を務めていた17年5月15日~18年3月30日、99回にわたり、着物や着物関連商品の購入費用に充てるため、インターネットバンキングを利用して同社名義の預金口座から着物関連商品販売会社の口座に計約1393万円を振り込み送金し横領した疑い。

 同署によると、女は工場に火を付けて全焼させた疑いで23年5月に逮捕され、動機を捜査する中で横領の疑いが明らかになった。女は今回の再逮捕容疑も「黙秘します」と供述しているという。

 逮捕容疑の横領額は計約3千万円になった。同署は不正送金が計約1600回、被害総額は約1億円に上るとみて、さらに余罪を調べる。

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