仙台市のタクシーは供給過剰 ライドシェアに懸念の声

仙台市のタクシー事業の在り方について話し合う協議会が開催されました。一般のドライバーが自家用車で客を運ぶライドシェアについても議論されましたが、仙台市ではタクシーの台数が多いなどとして懸念の声が相次ぎました。

仙台市の中心部、定禅寺通周辺のっ薬町タクシーです。

運転手「今はちょっと台数が少なくなっているから。やっぱり台数が多い時は競争みたいな感じでお客さんを乗せるのが大変でした」「前は客待ちの列に入れなかった。最近はすっと入れる時が多くなりました。毎日ではないですけど」

事業者や有識者が出席し、仙台市のタクシー事業について話し合う協議会です。

仙台市のタクシー台数は減少傾向にあるものの、依然として多すぎると報告されました。

仙台市のタクシー台数は規制緩和を受けて増え、2006年度に約3000台のピークに達しました。このため、台数の増加に制限をかけて2022年度はピーク時より2割以上少ない2269台に減りました。

それでも需要に対し約400台から900台ほど多く供給過剰ということです。

協議会では、一般ドライバーが自家用車で客を運ぶライドシェアにも議論が及びましたが、そもそもタクシーの台数が多いことや安全面などから懸念の声が上がりました。

政府は4月以降、タクシー会社の管理の下で限定的にライドシェアを解禁し、異業種の参入についても6月に向けて議論する考えです。

協議会会長安部誠治関西大学名誉教授「ライドシェアそのものは日本の100年続いたタクシー制度を大きく変えるものなので、やっぱり慎重に議論していく必要がある」

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