和市の仕出し弁当店で食中毒 29人に症状

和歌山市内の飲食店が提供した弁当を食べた男女29人が、腹痛や下痢などの症状を訴えていたことがわかり、和歌山市保健所はきょう(2月2日)、食中毒と断定し、この飲食店を3日間の営業停止としています。

営業停止となったのは、和歌山市中島の仕出し弁当の店「華彩(はないろ)」で、この店から和歌山市保健所に対し、「先月(1月)23日から27日にかけて弁当を提供した複数のグループから、嘔吐や下痢の症状が出ている、という申し出があった」という連絡があり、調査したところ、10歳代から80歳代までの男女29人が下痢や嘔吐、発熱などの症状を示していることがわかりました。

保健所は、確認できた5つのグループに接点はなく、症状を示している9人と、調理従事者の3人の便からノロウイルスが検出され、ほかに共通の飲食がないことから、この店で製造された仕出し弁当を原因とする食中毒と断定しました。

そして「華彩(はないろ)」を食品衛生法に基づいてきのうからあすまで、3日間の営業停止としました。

保健所によりますと、この店は、先月29日から自主的に休業しているということです。

なお、症状のある29人は、いずれも入院しておらず、快方に向かっているということです。

和歌山市で食中毒が発生したのは、今年(2024年)になって初めてです。

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