「地理的条件による特例」 政府の被災者支援上乗せ

 政府が1日に発表した被災者支援では、石川県の能登半島で住宅が被災し、高齢者や障害者がいる世帯に限定して支援金を最大600万円に倍増した。新潟県や富山県でも液状化などによって多くの住宅被害が出ているが、対象外に。疑問の声も漏れるが、政府は、能登半島の地理的条件による特例だとして、理解を求める。

 石川県以外でも住宅の被害は深刻で、新潟県は2日時点で1万3960棟(うち全壊92棟、半壊1999棟)、富山県では1月30日時点で6058棟(うち全壊87棟、半壊248棟)となっている。

 液状化の被害が大きい新潟市西区の70代男性は「同じ被災地なのに差がつくのはおかしい」と訴えた。

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