災害時の孤立集落への支援物資配送や、時間外労働の規制強化に伴い物流業界の人手不足が懸念される「2024年問題」を見据え、大分県などは2日、ドローンで食料品を運ぶ実証実験を宇佐市で実施した。一定の条件で地上の補助者や看板を置かずに過疎地上空を飛ばせる新制度を活用。県によると、「レベル3.5」の飛行は九州で初めて。
計約1.9キロのレトルトカレーや菓子、粉ミルクなどを積んだドローンは、公民館から約5.6キロ先の中山間地域に約14分で到着。自動で荷物を切り離し、高齢男性が受け取った。
中山間地域では高齢化で買い物が不自由になったり、災害時に集落が孤立したりする懸念が指摘されている。