まんのう町の “電柱の巣”に「コウノトリ」が帰ってきた 巣を守る工事をした町は「遠くから観察して」【香川】

野生で、一度絶滅した国の特別天然記念物「コウノトリ」の繁殖が再び確認されるようになって、香川県で初めてとなるヒナが、昨年まんのう町で誕生しました。まんのう町では、電柱に作られた巣の存続工事を行い、2度目の繁殖に備えています。

1月末に存続工事を終えた、まんのう町のコウノトリの巣です。

巣の保存のために電線を切ると、巣が壊れることから、香川県とまんのう町がNTTや四国電力送配電などと協力して、巣を支える器具を設置する工事を行いました。

(まんのう町農林課 藤原道広課長)「記念すべき第一号の巣ですから、残していって将来につなげていきたい」

コウノトリは去年(2023年)3月ごろに、香川県で初めてまんのう町で巣を作り産卵。

卵からかえったヒナはすくすくと育ち、7月に巣立ちました。

その後、親が巣に戻り、巣を繕う様子が確認されていました。

(近所の人)「周囲を見ながら近くの池に行ったり、土器川に行ったりしてエサを探している」

コウノトリは、同じ巣で繁殖する傾向があることから、再びこの巣での子育てが期待されていた矢先、

きょう(2日)午後2時ごろ「工事が終わった巣」に戻った姿が初めて確認されました。

(まんのう町農林課 藤原道広課長)「近くに行ってみたいという気持ちは非常にあるとは思うんですが、遠くから観察することに協力いただきたい」

巣に戻った姿が確認されたコウノトリ、2度目のヒナの誕生が期待されます。

© RSK山陽放送株式会社