美しい自然に囲まれた兵庫県養父市で代々続く「大徳醤油」は、明治43年創業の老舗醤油蔵。今も日本伝統の醸造法“天然醸造”で醤油を作っており、4代目の浄慶拓志さんが味と技を守っています。醤油と一口に言っても、その味わいは作り方でまったく異なるもの。大徳醤油の醤油は、1年以上もの歳月をかけて熟成させる、今では希少な天然醸造。その味は優しくフルーティー、かつ健康によいと評判です。
醤油作りの要は、厳選された国産小麦と大豆。これらを使って作った麹に食塩水を混ぜ、もろみ蔵で仕込みます。蔵に住み着く微生物と対話するように樽を攪拌。1年以上の発酵熟成を経て、熟成醤油のもろみが完成します。もろみを絞る圧搾にも、代々受け継ぐ特殊な道具を使っています。手間暇を惜しまず、丁寧に作る醤油。しかし、良いものでも売れない時代はありました。今から18年前、会社が危機に瀕したのです。そのとき浄慶さんが業績を伸ばすためにとった行動とは？
浄慶さんは今、醤油業界が抱える問題に着目しています。それは、醤油を絞る際に出る“醤油カス”です。栄養があるにもかかわらず、廃棄される現状をなんとかしたい。そこで、ある人気料理店を訪ねます。
（ナレーション）佐々木蔵之介
◆『LIFE』
2024年2月3日(土) 午前11時00分～午前11時30分
※関西エリアで放送
※放送後、TVerとABEMAで見逃し配信あり
