「携帯トイレ」どう使う? 1人あたり1日5~6回トイレに行く想定で最低3日分の備えを 能登半島地震

(夏目みな美キャスター)
被災地のトイレ問題というのは生活面で不便というだけではなく、健康へ与える影響も大きいため、私達も教訓にしなければならないですね。

(大石邦彦アンカーマン)
まず考えなければいけないのが、個人の備えだと思うんです。例えばコンパクトな携帯トイレ。

小さいので、ある程度の数を持っておくことは可能かと思います。存在は知っていたけど、使ったことがないという方も多いと思いますので、今日は実演します。

まずは、この中に入っている「グレーの袋」。これを便器にみたてた容器に被せます。ここへ凝固・消臭剤をそのまま入れます。

そして、大体人は250~300mLの小便をすると言われているので、色をつけた水を300mL入れました。これで30秒程度たてば固まるということなんですね。

固まれば、別の袋の中に入れます。見えなくなり、脱臭袋なので匂いも封じ込められます。

(夏目キャスター)
段取り自体は非常に簡単なんですが、どのぐらい持っておくべきなんでしょうか。

(山内彩加アナウンサー)
内閣府が、時間経過に伴うトイレの変遷というものを示しています。災害が発生してから3日間は、皆さんこういった携帯トイレ、簡易トイレをメインで使うことになります。

なぜかというと、点検が終わるまで下水道が使えないからなんですね。携帯トイレの備蓄量がどのくらい必要なのかというと、避難者数の3日分とされています。4人家族であれば4人×3日分。

その後、避難所で仮設トイレやマンホールトイレが使用可能になっていくと、在宅で避難されている方も、こちらのトイレを使うという状況になってきます。

そのため、最初に使っていた携帯トイレや簡易トイレは補助的な役割となっていきます。

(大石アンカーマン)
先ほどご紹介した「携帯トイレ」はこれ1つで小3回、そして大1回の使用が目安ということです。1日5、6回ぐらいトイレに行くということを考えれば、3日分なら1人あたり5個ぐらい持っているといいでしょうか。

南海トラフ巨大地震に備えて、このような携帯トイレなどを用意するのは、大事かと思います。

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