「セクシー田中さん」作者・芦原妃名子さん死去 漫画「砂時計」ゆかりの地「開館と同時に泣きながらいらっしゃった方もおられました」

「セクシー田中さん」や「砂時計」で知られる漫画家の芦原妃名子さんが先月亡くなりました。
代表作「砂時計」の聖地としても知られる島根県大田市の仁摩サンドミュージアムでは追悼コーナーも設置されるなど、悲しみの声が広がっています。

警視庁によりますと漫画家の芦原妃名子さん、本名・松本律子さん(50)は先月28日夜、行方が分からなくなり、職場の関係者らが行方不明届を提出し警視庁が行方を探していました。
そして29日になり、栃木県内で亡くなっているのが見つかりました。現場の状況などから自殺とみられています。

芦原さんの漫画「セクシー田中さん」は小学館の雑誌に連載されていて、去年、日本テレビ系で実写ドラマ化されていました。

芦原さんの代表作「砂時計」では、島根県大田市にある仁摩サンドミュージアムが重要な場所として描かれ、多くのファンが訪れる場所となりました。
訃報の後も、悲しみに暮れるファンが訪れていると言います。

仁摩サンドミュージアム アテンダント
「(亡くなったと報道のあった日の)翌日、開館と同時に泣きながらいらっしゃった方もおられました」

施設はドラマや映画の撮影でも使われ、芦原さん自身も3回訪れたそうです。

仁摩サンドミュージアム アテンダント
「ご生前にはサイン会や映画のロケの時においでいただいて大変お世話になりました。先生にはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。とても優しいお人柄で、私たちスタッフにまでお気遣いいただいてありがたかったです」

館内にはコミックや本人のサイン、映画で使用された砂時計なども展示されているほか、芦原さんを偲んでメッセージを寄せることができる追悼コーナーも設けられました。

仁摩サンドミュージアム アテンダント
「みなさまのお気持ちをお書きいただければと思います」

その仁摩サンドミュージアムは先月30日、ホームページで「芦原妃名子先生の訃報に関して」として、次のようにコメントを発表しています。

「芦原先生のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
突然のことで言葉もありませんが、ただただ悲しみでいっぱいです。
未だに漫画「砂時計」ファンの方が来館して下さり先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
ご冥福をお祈りいたします。」

今、悩みを抱えているという方は、「日本いのちの電話」などの相談窓口があるほか、厚生労働省のホームページでは様々な相談窓口が紹介されています。

【日本いのちの電話】
・フリーダイヤル0120―783―556
毎日:午後4時~午後9時
毎月10日:午前8時~翌日午前8時
・ナビダイヤル0570―783―556 午前10時~午後10時

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