小野寺プラスチック工業 破産申請へ 負債1億2000万円

経済情報

帝国データバンク水戸支店は2日、プラスチック加工の小野寺プラスチック工業(茨城県笠間市押辺)が昨年12月30日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったと発表した。負債は約1億2000万円の見込み。

同社は1995年創業。自社工場内に射出成形機を複数備え、掃除機や洗濯機などの家電品、プラモデルや玩具品のプラスチック成形を手がけ、2014年5月期は1億円近い年売上高を計上していた。だが、経理不在の状態などから事務処理の混乱が続き、業況が次第に後退。22年5月期の年売上高は約7000万円に落ち込み、支払い遅延が常態化する中で、事業継続が困難と判断した。

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