若手・ベテラン はつらつノック 上本崇司 一瞬ヒヤリ 1軍渇望の中村健人「1球1球にがっつく」 広島カープ 日南キャンプ

広島カープの宮崎・日南キャンプ、2日目の様子を 伊東平 アナウンサーがリポートします。

伊東平 アナウンサー
きょう(2月2日)も雨に悩まされる一日となりました。しかし、現在、雨は完全にやんでいます。早出練習から始まりましたが、まだ居残りで若手の選手たちが一生懸命バットを振っています。

手前には 朝山東洋 コーチとともに 髙木翔斗 選手がマンツーマン指導。さらに奥の方では 藤井彰人 ヘッドコーチとともに 久保修 選手が一生懸命バットを振っています。

2日の練習では、雨の合間を縫って、グラウンドにノックの音と選手の声が戻ってくる場面もありました。ファンも待ちわびたキャンプらしい光景です。

まだまだ、選手たちの息づかいが聞こえてくるという状況です。きょうは若手選手たちのはつらつな動きももちろんあったんですが、ベテランたちもノックに参加しました。

野間峻祥 選手です。野間選手が内野ノックを受けたり、菊池涼介 選手が外野ノックを受けたりしていました。やっぱり菊地選手、うまいです。選手たち、しっかりと足を動かしてボールを取るというシーンが見られました。

そして、こういったシーンがあったんです。内野の守備練習で上本崇司 選手がボールを取りに行ったときにボールのかごに当たってしまったんです。

事なきを得たので、本当にまわりのみなさんはほっとしたということなんですが、このハッスルプレーに多くの拍手がわきました。上本選手も「痛たた」ということで大きな声が上がっていたわけなんです。

はつらつとした動きがあるキャンプ2日目なんですが、もう最終日のような意気込みで臨んでいる選手がいます。

中村健人 選手です。3年目、26歳なんですが、2日も早出練習から始まりまして、ひたすらにバットを振っています。このキャンプにかける意気込み、相当なものがあります。去年は1軍に一度も上がることができませんでした。

中村健人選手の意気込みは、バッティングだけじゃないんです。ひたすらバットを振っているわけなんですが、守備の方でもとにかく試合に出たいんだと、去年のシーズン後半から1塁の守備にも挑戦しまして、2日も1塁守備の “特守” を受けていました。

広島カープ 中村健人 選手
「2か月間取り組んで、このキャンプで何かよくしようというよりは、本当に自分の立場上、バッティングの1球1球がアピールだなと思って入っていますし、この(オフの)2か月で仕上げて、(キャンプの)2月、エンジンかかりきりで行くんだと思って入ったので、いい形で自分の体になじんでいるんじゃないかなとは思います。キャンプとオープン戦という区切りがありますけど、ぼくにはないと思ってるので、ピッチャーの方がバッティング練習で投げてくれる1球とか、紅白戦とか、全部こう、がっついていきたいなと思います」

伊東平 アナウンサー
その中村健人選手が、つい5分ほど前までひたすらにバットを振り込んで、ようやく今、練習を終えたところです。現在、後片づけをしています。

中村健人選手ですが、バッティングフォームがかなり特徴的です。バットのヘッドを大きく回して打っているように見えるんです。ただ、これ、バットの大事な部分、いわゆる “芯” の部分はあまり動いていないということで、大きな動きの中でもしっかりとボールをコンタクトできる、いい感触でバットが振れているということでした。

参考にしているのは、去年、ベイスターズで首位打者を獲得した 宮﨑敏郎 選手だということで、確率の高いバッターからいろんなものを吸収していこうという姿が感じられます。

さらには練習の引き出しもかなり多いんです。軽いバットを両手で持って、交互に打ったりとか、いろんな引き出しを駆使しながら、とにかく、ことしにかける思いというのが伝わってきました。

青山高治 キャスター
中村健人選手、注目ですね。

コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
わかりやすいリポートでした。(斉藤優汰投手の)筋肉リポートもよかったですけど、こういう意図があってやっているんだって、これぞキャンプリポートっていう感じがしたので。中村選手の決意ぶりも伝わってくるので。

青山高治 キャスター
なんかすごく出番に飢えているという感じが伝わりました。連日の日南キャンプ情報、楽しみにしておいてください。

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