地元住民へ市議会議員へ自ら足を運び説明し理解を求める難波市長 静岡市のアリーナ建設へ異例の対応

静岡市が東静岡駅北口で進める新アリーナ構想。難波市長は説明会を重ね異例の対応に追われています。説明会で聞こえてきた声とは。

午前9時前。

会議室に続々と入っていく静岡市議。

そして、この人も・・・。

2日報道陣に“非公開”で行われた説明会。

難波市長が静岡市の「アリーナ構想」について、市議に直接説明したといいます。

予算審議の前に、市長が特定の構想について、市議に対する説明会を開くのは“異例”なこと。

説明会終了後、報道陣の取材に応じた難波市長は・・・

静岡市 難波喬司市長:
「(アリーナ構想について)地元に説明したが、市議会議員の先生方にはしていないので、やっぱりそれは共有するのがまず大事なので」

難波市長の提案で実現したという今回の説明会。

アリーナをめぐる“異例の対応”は、他にも・・・。

林輝彦アナウンサー 1月28日「静岡市の難波市長が長沼の公民館に入ります。これから住民に説明会を行います」

5日前、静岡市長沼地区の公民館で行われた住民説明会。

地元の自治会長や住民ら21人が参加したこの説明会にも難波市長の姿が・・・。

静岡市 難波喬司市長 1月28日
「きょう(28日)はアリーナというよりも、街づくりの関係でアリーナと街づくりを一体的に進める必要があるという話をした」

難波市長が“異例づくし”の対応を見せるアリーナ構想。

これは、静岡市が所有するJR東静岡駅北口の2万4000㎡の土地にアリーナを建設するというものです。

プロスポーツ観戦で5000席以上、音楽イベントで8000席から1万席を確保できる施設です。

住民説明会では、周辺道路の渋滞の懸念が示されたといいます。

静岡市 難波喬司市長 先月28日
「今すでに渋滞しているから、その先の話よりも今何とかしてほしいという点があったので、その点はこれからまちづくり協議会のようなものを作って検討してきたいと思っているので、その中で早急にできることはないかという点を通していきたい」

住民の声をくみ取りながら、市議への説明にも奔走した難波市長。

2日も「地元への理解」に言及しました。

静岡市 難波喬司市長
「地元に説明しないといけない。理解を得られないとやるということには踏み切れない」

説明会に参加した市議に話を聞くと・・・

静岡市議会 鈴木和彦議員:
「交差点改良をしながらやっていくとかなり渋滞が減少するということで、早速手を付けていけば、ここ1・2年で随分解消する所が出てくるようなので、そこは話し合いをしていけば、アイデアはいくらでも出てくるわけ」

静岡市議会 長沼滋雄議員:
「市長から経済効果や事業の意義がかなり明確に示されてきたので、前向きに受け止めていいんじゃないかなと思う」

難波市長はあさって日曜にも、再び地元住民に向けた説明会を開催するとしています。

注目が集まる静岡市のビッグプロジェクト。

難波市長が就任してまもなく1年となる中で、今後の舵取りに注目が集まります。

© 静岡朝日テレビ