県の水道工事の入札めぐり 助言の見返りに土木会社から現金200万円を受け取る約束した受託収賄の罪 元三重県の職員2人に懲役2年求刑

水道工事の入札をめぐる贈収賄事件で、元三重県職員2人に懲役2年が求刑されました。

起訴状などによりますと、いずれも元三重県職員の小野弘春被告(60)と酒德和也被告(58)は、2021年7月、県が発注した水道工事の入札をめぐり、資料作成の助言をする見返りに、土木会社「新陽工業」の元社長・新井政智被告から現金200万円を受け取る約束をした受託収賄の罪に問われています。

2日の初公判で3人は起訴内容を認めました。検察側は「金銭の授受を小野被告の定年退職後にするなど入札の公平性を損なう」などと指摘し、小野被告と酒德被告に懲役2年を、新井被告に懲役1年6か月を求刑しました。

一方、弁護側は「2人の助言がなくても落札できた可能性はある」などと、執行猶予付きの判決を求めました。

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