原発活動の防護服、業者が誤搬出 空自百里基地、健康被害なし

 防衛省は2日、東京電力福島第1原発事故での自衛隊活動で使用し放射性物質に汚染された防護服などが入った小型コンテナ1個を、処分業者が茨城県の航空自衛隊百里基地の廃材置き場から誤って運び出したと発表した。1月29日に基地の隊員がなくなっていることに気付いた。健康被害は確認されていないとしている。

 防衛省によると、コンテナは鉄製で約1メートル四方。原発事故後に現場周辺で活動した隊員が着用した防護マスクやマスクに装着するフィルター、革手袋など約50点が入っていた。昨年5月にコンテナ付近で検査した放射線量は最大で1時間当たり15マイクロシーベルトだった。

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