中国CATL、23年通期は大幅増益見込む

中国CATL、23年通期は大幅増益見込む

寧徳時代新能源科技の本社ビル。(2022年8月17日、小型無人機から、寧徳=新華社記者/魏培全)

 【新華社北京2月2日】中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)はこのほど発表した2023年12月期業績予想で、通期の純利益が前年比38.3%~48.1%増の425億~455億元(1元=約21円)、非経常項目を除く純利益が36.5%~47.1%増の385億~415億元になるとの見通しを示した。

 同社は23年、新技術・新製品の開発や海外市場の開拓、顧客との協力関係の深化に注力し、生産量と販売量を急速に増やすとともに、良好な利益も実現した。

 中国の車載電池業界団体、中国汽車動力電池産業創新連盟が発表した23年の中国の車載電池搭載量は前年比31.6%増の387.7ギガワット時だった。うち三元系リチウムイオン電池は14.3%増の126.2ギガワット時で全体の32.6%、リン酸鉄系リチウムイオン電池は42.1%増の261.0ギガワット時で全体の67.3%を占めた。CATLの搭載量は167.1ギガワット時で首位に立ち、市場シェアは43.1%と、新エネルギー車(NEV)大手の比亜迪(BYD)を15.90ポイント上回った。

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