一番乗りはヨルダン! 初出場のタジキスタンを下し、史上初のベスト4に【アジアカップ2023】

[写真:Getty Images]

2日、アジアカップ2023準々決勝のタジキスタン代表vsヨルダン代表がアフメド・ビン=アリー・スタジアムで行われ、0-1でヨルダンが勝利。史上初のベスト4進出を果たした。

初出場のタジキスタンと4大会連続5度目の出場となったヨルダンの一戦。ラウンド16ではUAE代表を相手にPK戦で勝利したタジキスタンと、イラク代表に劇的な逆転勝利を収めたヨルダンの対戦となった。

タジキスタンにとっては初出場でどこまで結果を残せるか。ヨルダンは過去最高成績がベスト8なだけに、ここで勝利して初のベスト4入りを果たしたいところだった。

最初にチャンスを作ったのはタジキスタン。15分、右サイドを抜け出したシェルヴォニ・マバチョエフがクロス。これに後方から走り込んだエフソン・パンシャンベが斜めに走り込みスライディングシュート。しかし、シュートはクロスバーに嫌われてしまい、チャンスを逸する。

対するヨルダンは18分、裏へ抜けたボールをヤザン・アル・ナイマトがボックス内右でキープ。相手を抜こうとした際にゾイル・ジュラボエフに完全にユニフォームを後ろから引っ張られて倒されていたが、VARチェックの結果でもPKは与えられなかった。

タジキスタンがボールを握りつつ、ヨルダンは背後を狙ってカウンターで攻め込んでいく展開に。両者が激しくぶつかり合う展開となると27分にアクシデントが発生する。

後方からのパスに抜け出そうとしたシャハロム・サミエフだったが、左のハムストリングを痛めて自らその場に倒れ込むことに。すぐさまプレー続行不可能と分かりチームメイトが交代を要求。ルスタム・ソイロフが起用された。

時間の経過と共にヨルダンがボールを握って回していく時間帯もできるが、精度を欠いてしまい上手く攻撃が成就しない。

前半はゴールレスで終えた試合。後半もタジキスタンがボールを握りつつ、ヨルダンが鋭く攻めていく展開となると、先にスコアを動かしたのはヨルダンだった。

66分、ヨルダンは右CKからのマフムード・アル・マルディのクロスをアブダラー・ナシブがボックス内でヘッド。これがブロックに入ったバフダト・ハノノフに当たってゴール右へ吸い込まれ、ヨルダンがオウンゴールで先制に成功する。

先制を許したタジキスタンは、再びボールを握っていく状況。選手交代も行っていきながら、ヨルダンゴールを目指していく。

ヨルダンはしっかりと守りつつ、カウンターで隙を突いてゴールを目指すことに。すると83分にアリ・オルワンがイエローカードを受けると、これが2枚目となり準決勝に勝ち進んだ場合でも出場停止となってしまう。

タジキスタンはボックス内に積極的にボールを送っていくものの、ヨルダンがゴールを許さない。アディショナルタイムも7分が取られた中、要所でヨルダンはボールを前に運びしっかりと時計を進めていくことに。そのまま試合は終了し、ヨルダンがベスト4に一番乗りとなった。

ヨルダンは史上初のベスト4入り。オーストラリア代表vs韓国代表の勝者と準決勝で対戦する。タジキスタンは初のアジアカップでベスト8の成績を残し、大会を後にした。

タジキスタン代表 0-1 ヨルダン代表
【ヨルダン】
オウンゴール(66分)

© 株式会社シーソーゲーム