中国のパスポートでビザ免除になる国は?―仏メディア

31日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国のパスポートでビザなし渡航できる国について紹介する記事を掲載した。

2024年1月31日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国のパスポートでビザなし渡航できる国について紹介する記事を掲載した。

記事は中国とタイが1月28日、両国民の入国ビザを恒久的に免除することで合意し、3月1日に発効すると紹介。中国はシンガポールとも同様の合意に至っており、2月9日に発効すると伝えた。その上で、中国とビザの相互免除を実施している国が22カ国あるとして、その内訳を紹介している。

アジアではカザフスタン、アラブ首長国連邦、カタール、モルディブ、アルメニア、欧州ではアルバニア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、サンマリノ、米州ではバルバトス、バハマ、エクアドル、ドミニカ、グラナダ、スリナム、アフリカではモーリシャスとセーシェル、大洋州ではフィジーとトンガが相互ビザ免除国であるとした。このほか、マレーシアとも期間限定で相互ビザ免除措置が取られており、マレーシア人は11月30日まで、中国人は年内いっぱいまでノービザ滞在ができると伝えた。

また、相互免除ではなく中国人にのみビザ免除を行っている国も20カ国余り存在し、米州ではアンティグア・バーブーダ、セントクリストファー・ネビス、ハイチ、セントルシア、ジャマイカ、アジアではオマーン、韓国(チェジュ島のみ)、ウズベキスタン、イラン、ベトナム(フーコック島のみ)、グルジア、大洋州ではミクロネシア、ニウエ、サモア、仏領ポリネシア、キリバス、アフリカではガボン、モロッコ、チュニジア、ザンビア、アンゴラ、ベナンとなっていることを紹介した。

このほか、到着地でビザ発給が受けられる国がカンボジア、ラオス、ベトナム、マダガスカル、ボリビア、クック諸島、パラオ、エジプトなど40カ国、トランジットビザが免除されているのがオーストリア、ポーランド、スイス、キプロス、スロバキア、ハンガリー、イタリアなど40カ国であると伝えた。

日本については2000年代に中国側が日本人の短期滞在ビザ免除を実施していたものの、20年の新型コロナ感染拡大によって停止。新型コロナ収束後も日本側が中国人へのビザ免除措置を取らないことなどを理由に中国側もビザ免除を再開していないが、中国政府は先月29日、日本側にもビザ免除措置を取るよう求めつつ、再開を真剣に検討する姿勢を示した。(翻訳・編集/川尻)

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