生まれ育った奥州市水沢などの風景画を多く描き、2022年5月に亡くなった佐々木正弘さん(享年86)が残した作品を広く知ってほしいと、娘2人が企画した「親子展」は2日、同市水沢佐倉河のめんこい美術館で始まった。遺品整理で見つかった水彩画や油彩画の中から約70点を展示。妻子による書や鉛筆画、鋳金などの作品も加え、芸術を愛する家族の絆が感じられる心温まる展覧会となっている。入場無料。14日まで。
佐々木さんは元小学校教諭で玉里小や常盤小、水沢南小などを経て、上野原小校長を最後に退職。鶴城の裏通りや北上川に架かる藤橋、旧黒石小学校、緑豊かな散策路、川辺の四季など、身近な風景を多く描き、所属する絵画サークルの作品展や地元の文化祭などで発表してきた。
今展は遺品整理をきっかけに見つかった家族も知らなかった未発表の作品なども加えて開かれている。
開場時間は午前9時~午後7時(最終日正午)。火曜日休館。