タイ開催のJリーグアジアチャレンジ、C大阪はパトゥム・ユナイテッドに逆転負け

2月2日にタイの首都バンコクにて、「タイライフ Jリーグアジアチャレンジ2023/24 powered by 明治安田」の2試合目が行われ、セレッソ大阪(日本)とパトゥム・ユナイテッド(タイ)が対戦した。

2024シーズンの明治安田生命J1リーグ開幕を今月末に控えるC大阪は、現在タイでプレシーズンのキャンプに臨んでおり、今回はキャンプの“総仕上げ”としてバンコクでのプレシーズンマッチを戦う。対戦相手のパトゥム・ユナイテッドは2023-24シーズンのタイ・リーグ1で現在4位につけている。シーズン真っ只中ではあるが、現在は中断期間。この中断期間には手倉森誠監督を招へいしており、残るシーズンは新体制で戦う。

C大阪は今オフに加入し、背番号10を託された田中駿汰がアンカーポジションで先発に名を連ねたほか、香川真司、ジョルディ・クルークス、奥埜博亮らもスターティングメンバーに入った。大卒ルーキーの奥田勇斗も右サイドバックでスタメンに並んでいる。一方、パトゥム・ユナイテッドは、かつて北海道コンサドーレ札幌や川崎フロンターレに在籍したチャナティップが、キャプテンマークを巻いて先発入りし、“古巣対戦”のチャウワットはベンチスタートとなった。

試合は序盤の8分、パトゥム・ユナイテッドがゴールを脅かす。ペナルティエリア手前でボールを受けたチャナティップが左足を振り抜くと、低弾道の一撃はポストに直撃した。

対するC大阪は左ウイングに入ったカピシャーバ、左サイドバックに入ったクルークスと、左サイドのコンビが上手く絡んでゴールに迫る場面を増やしていく。すると35分、セットプレーから先制に成功。柴山昌也が左足で右コーナーキックを蹴ると、進藤亮佑がボックス中央で頭で合わせ、ヘッドでゴールネットを揺らした。

しかし、直後の38分にはパトゥム・ユナイテッドがセットプレーで“やり返す”。右サイド高い位置で得たフリーキックで、フレディ・アルバレスが左足でクロスボールを放り込むと、ファーサイドで待っていたセディニ・エンディアイェが高さを活かしてヘディングシュートを沈めた。

このまま前半は1-1で終了。プレシーズンということもあって、C大阪は71分までにGKキム・ジンヒョンを除くフィールドプレイヤーをすべて入れ替えた。新加入の登里享平、平野佑一、ルーカス・フェルナンデス、ヴィトール・ブエノといった面々も送り出されている。

後半はスコアが動かずに時間が経過したものの、74分にパトゥム・ユナイテッドが逆転に成功。敵陣左サイドでアピシット・ソラダが阪田澪哉からボールを奪うと、ルーズボールを拾ったダニーロ・アウヴェスが自ら持ち運び、ペナルティエリア手前の位置から右足でフィニッシュを沈めた。

続く79分にはパトゥム・ユナイテッドが追加点を記録。敵陣左サイドでロングボールを拾ったダニーロ・アウヴェスがスルーパスを送ると、内側を駆け上がったアピシットがペナルティエリア左の深い位置からマイナスへ折り返す。走り込んできたカノクポン・プサパーコムがダイレクトでミドルシュートを放つと、GKキム・ジンヒョンに弾き出されたが、こぼれ球をチャウワットが押し込んだ。

対するC大阪は88分、ピッチ中央でボールを持った平野が右サイドへ展開すると、ルーカス・フェルナンデスが右足でアーリークロスを供給。このボールがファーサイドへ飛び込んだ為田大貴の頭にピタリ。ボックス左からヘディングシュートを沈め、1点を返した。

試合はこのままタイムアップ。セレッソ大阪は進藤と為田のゴールで2点を挙げたものの、パトゥム・ユナイテッドに2-3で敗れた。なお、C大阪は2024シーズンの明治安田生命J1リーグ開幕戦で、24日にホームでFC東京と対戦する。

【スコア】
パトゥム・ユナイテッド 3-2 セレッソ大阪

【得点者】
0-1 35分 進藤亮佑(セレッソ大阪)
1-1 38分 セディニ・エンディアイェ(パトゥム・ユナイテッド)
2-1 74分 ダニーロ・アウヴェス(パトゥム・ユナイテッド)
3-1 79分 チャウワット(パトゥム・ユナイテッド)
3-2 88分 為田大貴(セレッソ大阪)

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