ロバート・ダウニー・Jr、『バービー』のマーゴット・ロビーを称賛

ロバート・ダウニー・Jrは、『バービー』でのマーゴット・ロビーの演技は「十分評価されていない」と考えているという。昨年夏、同映画と共に話題となった『オッペンハイマー』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされているロバートが、マーゴットがノミネート落ちしたことについて言及したかたちだ。

スターリング・K・ブラウンやウィレム・デフォーと共に全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)ファウンデーションによるディスカッションに参加したロバートは、「とても小さなことが効果的だということに、いつも感銘を受けるし、それを思い出させてくれる」「最もシンプルな 感情表現 、それがカメラが求めていることだ。カメラが近づけば近づくほど、それを求めるんだ」「毎回、それが超効果的なことだと実証しているよ」と語り、『バービー』の1シーンを例に挙げて、こう説明した。「マーゴット・ロビーは、僕の意見では十分評価されていない。アメリカ(フェレーラ)が、素晴らしいスピーチをするシーンがあるんだ」「僕はそれを観ていて『本当に難しいものだった』って思った。一人芝居のようなものだからね。映画全体が、それにかかっているんだ」「そこでカメラがロビーが意欲的に話を聞いているところを捉えるんだけど、ここで(グレタ・ガーウィグ監督は)何かを仕込んでいるんだと気が付いたんだよ」「誰かが2ページ分の(長い)セリフを言った後に『さあ今から飛び込んで、ロビーを捉える』って難しいよね。『私は一日中長いスピーチを聞いていて、今成功させなきゃならない!』ってなるんだから」

一方マーゴットは、共演のライアン・ゴズリングは助演男優賞にノミネートされたものの、自身は主演女優賞の候補に入らなかったことに対して「悲しくない」として、同組合での『バービー』上映会の際に、「これほど祝福されていて、悲しくなんかなれないわ」「明らかにグレタは監督としてノミネートされるべき。キャリアに1度、人生に1度のことを彼女がやり遂げたことを考えればね。本当に。でも、全ての映画にとって素晴らしい1年だったわ」と語っていた。

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