セオ・エプスタインがRソックス復帰 シニアアドバイザーに就任

フェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)はMLB球団のエグゼクティブとして3度のワールドシリーズ制覇の実績を誇るセオ・エプスタインがオーナーグループに加わり、シニアアドバイザーに就任することを発表した。FSGはMLBのボストン・レッドソックスなど、様々なスポーツチームを所有しており、エプスタインはオーナーグループの一員として、ジョン・ヘンリー、トム・ワーナー、サム・ケネディらに対して助言を行い、戦略的成長や投資イニシアチブについてのコンサルティングも担当するという。

現在50歳のエプスタインは2003年から2011年までレッドソックスのGMを務めた人物であり、2004年と2007年にはワールドシリーズ制覇を達成。特に2004年の世界一はレッドソックスにとって1918年以来86年ぶりであり、「バンビーノの呪い」を解いたとして大きな話題となった。また、2012年から2020年まではカブスの編成本部長を務め、ここでも2016年にワールドシリーズ制覇を達成。カブスにとって1908年以来108年ぶりの世界一であり、「ビリー・ゴートの呪い」を解くことになった。3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げただけでなく、2つの呪いを解き、将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されている。

2021年以降はMLB機構のコンサルタントに就任し、ピッチクロックの導入といったルール変更に関与してきた。FSGのシニアアドバイザーに就任することが決まったため、MLB機構の正式なコンサルタントではなくなるが、今後も非公式のコンサルタントとしてMLB機構の競技委員会やオンフィールド委員会に関わっていくようだ。

FSGのシニアアドバイザー就任により、エプスタインは2011年以来13年ぶりにレッドソックスに戻ることになる。GM時代とは異なり、直接的にチーム編成に関与するわけではなさそうだが、レッドソックスのチーム作りの方針に何らかの影響があるかもしれない。レッドソックスにとっては、頼もしい人材が戻ってきたと言えそうだ。

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