米製造業新規受注、23年12月は前月比0.2%増 市場予想に一致

[ワシントン 2日 ロイター] - 米商務省が2日発表した2023年12月の製造業新規受注は前月比で0.2%増え、市場予想と一致した。

11月の2.6%増に比べて緩やかな伸びにとどまった。受注残高の上積みが続いており、今後数カ月間も堅調に推移する可能性が高い。

12月の前年同月比は0.8%増えた。

経済の10.3%を占める製造業部門は高水準の政策金利に圧迫されている。米連邦準備理事会(FRB)は今年1月31日に政策金利を据え置くことを決定。パウエル議長は同日の記者会見で政策金利が既にピークに達し、今後数カ月以内に利下げを始めることを示唆した。

23年12月の民間航空機の受注は前月より0.4%増え、11月は84.1%の急増だった。

自動車・同部品は0.9%増。一次金属、コンピューター・電子製品、電気機器、家電製品・同部品も増加した。

製造業出荷はほぼ横ばい。在庫は0.1%増えた。受注残は1.3%増え、11月はほぼ横ばいだった。

企業の設備投資計画の指標とされる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の出荷はほぼ横ばい。前回発表は0.1%増だった。

23年10─12月期の企業の設備投資は緩やかに回復していた。

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