【季節のお菓子とビールで愉しむ】2月 恵方巻風ロールケーキ

ビール好きの皆さま、恵方巻は召し上がりますか?

我が家は毎年食べています。でも、店頭に並ぶものは年々豪華になり、1本食べるとそれだけでお腹がいっぱいになってしまうのです。
恵方を向いて無言で食べるのも、2〜30分もかかるとなると楽しい食事から離れてしまうような気がして、最近は中巻くらいのものを自宅で作ることが多くなりました。

今回は趣向を変えて、恵方巻風のロールケーキを食事の後に楽しむご提案です。

ビールとのペアリングもご紹介します。

2月のお菓子:恵方巻風ロールケーキ

恵方巻とは

恵方巻は節分に食べる、切っていない巻き寿司です。先ほど書いたように、その年の恵方「歳徳神(としとくじん)」がいらっしゃる方向を向いて、願い事を思いながら無言で1本を食べ切ると願い事が叶うと言われています。

もともとは丸かぶり寿司と言われていたことから、関西発祥ではないかと推測されていますが、この風習はいつ頃発生したものか定説がないようです。「最近のコンビニは1年のうち半分くらい恵方巻を予約受付している気がする」と落語のマクラで言われることがあるように、急激に普及した感があります。

今回は、ココア生地のフルーツロールケーキを恵方巻に見立てて作ります。

材料 直径7cm,長さ12cm 2個分(天板20cm×27cm 1枚分)

薄力粉20g、片栗粉20g、ココア10g、卵大2個、砂糖60g、ラム酒少々
生クリーム200g(おそらく余りますが、足りないと巻きにくいです)、グラニュー糖60g
お好みのフルーツ

作り方

1. 天板にクッキングシートを敷く。
2. 薄力粉、片栗粉、ココアをよく振るう。
3. 卵を別のボウルに割り、グラニュー糖を加える。
4. 鍋にお湯を沸かし、ボウルの底をお湯に当てながら混ぜる。
5. 今回の卵黄と卵白を分けずに泡立てる「共立て法」は、卵白のみと比べて泡立ちにくいので、固まらない程度の温度の湯せんで卵を温め、コシを切ることで泡立ちやすくします。
6. 湯せんから外し、白っぽくマヨネーズくらいの固さになるまで泡立てる。
7. ふるっておいた粉類をもう一度ふるいながら泡立てた卵に混ぜる。
8. 泡立て器でむらなく混ぜる。
9. 天板に流し込み、2.3回軽く台に落として空気を抜く。
10. 予熱しておいた180℃のオーブンで15分ほど焼く。表面が乾き、串を刺しても生地がついてこなければ焼き上がり。天板から外し、粗熱をとる。
11. 粗熱が取れたら、クッキングシートを外し、表面にラム酒を塗る。
12. 生クリームを角が立つまで泡立て、フルーツをカットする。スポンジは長辺を2等分にする。
13. スポンジにクリームを塗り、フルーツを乗せくるむように巻く。
14. 全体をラップで包み、落ち着くまで2〜3時間冷蔵庫で冷やす。
15. できあがり。

ペアリング

今回は春らしいホワイトエールと、コーヒースタウトと合わせてみました。

サントリー ザ・プレミアム・モルツ <ジャパニーズエール> 春空エール

1本目はサントリーの「ザ・プレミアム・モルツ <ジャパニーズエール> 春空エール」です。小麦麦芽を一部使用したホワイトエールです。

今回のロールケーキのフルーツはいちご、キウイ、オレンジを使用していますが、そこにエールのバナナの香りが加わり、フルーツ感がさらに膨らみます。
春の訪れを実感できる組み合わせではないでしょうか。

ベアレン醸造所 コーヒースタウト

2本目のベアレン醸造所「コーヒースタウト」は「チョコレートに合うビール」です。

チョコレートスタウトは以前飲んだことがあるのですが、今年はコーヒースタウトもということで楽しみにしておりました。
パッケージの柔らかさからは意外に感じるくらい、どっしりしたコーヒーの苦味とコクが味わえます。

ケーキのカカオ風味と非常にマッチする組み合わせになりました。

いかがでしたでしょうか?それではみなさま、よきビールライフをお過ごしください!

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