SixTONES、先輩からも後輩からも愛される存在に 木村拓哉、Lil かんさいらとの交流を見て

SixTONESのジェシーが、1月27日配信の木村拓哉のYouTubeチャンネルにゲストで登場。かつて二人が交わした「デビューしたら飯食いにいこうな」という約束が遂に果たされた。

ジェシーは、木村が主演を務めた2013年放送のドラマ『安堂ロイド ~A.I. knows LOVE?~』(TBS系)で共演。木村演じる沫嶋黎士が勤務する研究室の助手・江戸川斗夢役で出演していた。2021年には木村のラジオ番組『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』(TOKYO FM)にジェシーと田中樹がゲスト出演し、木村のソロデビューもSixTONESのデビューと同年の2020年だったことから木村自ら「同期」だと迎えた。また、2023年1月に放送された『ニンゲン観察バラエティ モニタリング 3時間新春スペシャル』(TBS系)でも、デビューして3年が経つがまだご飯に行っていないというエピソードが飛び出したが、あれから約1年越しに実現した。

動画は六本木のアパレルショップ前からスタート。実は木村とSixTONESとの思い出の場所で、プライベートで訪れていた木村と、SixTONESの6人が遭遇したという。木村は当時の様子を肉食動物に例え、お互いに探りあい、30メートルほど近づくと6人が駆け寄り、木村に大きな声で挨拶をしたと明かした。事務所の大先輩である木村は6人をフランクに迎え入れたそうで、今回も人懐っこいジェシーとの特別な関係性が見えてきた。この日のジェシーは木村に洋服のコーディネートとプレゼントをおねだり。グループではボケることが多いジェシーだが、この日は木村に臆せずツッコミを入れるなどまるで兄弟のようなトークを展開した。店内に入る直前に、ジェシーが「お願いします!」と率先して声を出していたが、トークではツッコミを入れつつも、先輩へのリスペクトや礼儀正しさがあり、きっとそんなところも可愛がられる理由なのだろう。

先輩に愛されるだけでなく、SixTONESには中堅として先輩・後輩を繋ぐメンバーも。Hey! Say! JUMPの山田涼介がラジオ番組『Hey! Say!7 UltraJUMP』(文化放送)2023年2月16日放送回で髙地優吾からサッカーに誘われて参加したところTravis Japanの宮近海斗、松田元太、なにわ男子の長尾謙杜も参加していたと明かし、最後に山田は髙地を「可愛い後輩」とまとめた。

さらに、SixTONESに憧れる後輩も多数。Aぇ! group、7 MEN 侍、少年忍者など昨年行われたジュニアのコンサートでも、セットリストに必ずといっていいほどSixTONESの楽曲が入っており、SixTONESの楽曲へのリスペクト、メンバー6人への憧れが伝わってきた。直近では、Lil かんさいがYouTubeのジュニアCHANNELで「Lil かんさい【SixTONESさんのご挨拶】撮影現場に凸ってみた」と題して、SixTONESに挨拶にいく様子が配信された。2グループはこれまであまり接点がなかったといい、緊張した様子のLil かんさい5人。SixTONESに自分たちの名前を覚えてもらおうと事前に自己紹介の会議をしていたのが可愛らしい。中でもひときわ緊張した様子の當間琉巧からは、YouTubeの企画内で田中からラッパーのスヌープ・ドックの料理本をプレゼントされたことが明かされたほか、‎嶋﨑斗亜は「噂によればSixTONESの朝はおじさん」という入手した情報を披露し、「テンションそんな高くないかも……」と、どう振る舞ったらいいのか迷った様子。それでも直前には「優しいと思います!」と勇気を振り絞り、元気いっぱいに飛び出していった。

そんな彼らの緊張をほぐすかのように、明るく接する6人。ジェシーがギャグを飛ばし、田中や松村北斗らが率先して話しかけ、森本慎太郎が覚えている名前をフックに名前当てクイズのようにして笑いをもたらしていた。動画の最後には晴れやかな表情を浮かべた5人。西村拓哉が「面白くしてくださった」と語っていたが、SixTONESの6人が後輩にフランクに接し、まるで“笑い”でもてなすかのような、さりげない気遣いを感じた。

Lil かんさいの他にも後輩との関係性は多岐にわたる。SixTONESの4枚目のアルバム『THE VIBES』のリリースにあたっては、自分のラジオでアルバム情報を発表前に話してしまった7 MEN 侍の今野大輝を宣伝隊長として迎えたことも。ハプニングがきっかけではあるが、その後の森本と田中が経緯を説明するとともに「誰かを責めるとかも止めましょ」と語るなど、対応に優しさが溢れていた。

2020年のデビューから丸4年。新人から中堅グループへ、そしてトレンドを牽引するポジションに立つSixTONES。かねてから彼らには「関わる人みんながteamSixTONES」という言葉があるが、共演者をはじめ様々な番組のスタッフとも楽しそうな関係が伝わってくる。活動する上で大変なこともたくさんあるだろうが、それでもいい雰囲気を作ろう、気持ちよく仕事をしようという気概を感じる。ファンが見てもそう受け取れるように、彼らの明るさと前向きさ、礼儀正しさ、優しさにはとてつもないパワーがあり、見た目のカッコ良さだけではない人としての魅力こそが、SixTONESが先輩からも後輩からも愛される理由なのだろう。

(文=柚月裕実)

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