江原啓之「ギブアップしてもいい」「外野の意見なんて聞かなくていい」苦しい日々を送る相談者に届けた言葉

スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
1月28日(日)の放送では、リスナーの皆さまからお寄せいただいた、さまざまな相談メッセージを紹介。江原がアドバイスをお届けしました。

江原啓之

<リスナーからの相談>

昨年の夏に主人が転落事故で脳を損傷し、入院しています。寝たきりで言葉も発することもできないのですが、こちらの言葉を理解しているようで、顔をゆがめたり、時に涙を浮かべたりして反応してくれます。どうにかコミュニケーションが取れないかと思って、いろいろ考えて試しています。

一瞬で人生が変わってしまい、心細く、また、彼の苦痛を考えると切なくて、苦しい日々を送っています。
今回のことで息子に相談したり、友人に気持ちを支えてもらったりして、友人のありがたみを実感しています。江原さんは「人生に意味のないことは起こらない」とおっしゃっていますが、どういうふうに考えたら良いのかアドバイスをいただきたいです。

<江原からの回答>
江原:つらいですね。例えば、生活をするうえでの経済的なことなどに問題があるのなら、そこは大変だと思うんですよ。仕事上の事故ならば「労災はどうなっているのか?」と考えたり、今後の介護など、とても大変なことだと思います。

しかし、すごく無責任な言い方になってしまうかもしれませんが、そうした物理的な部分を取り除いたら、「何がいけないの?」と思います。キリスト教の結婚式で「病めるときも健やかなるときも、あなたは愛しますか?」という誓いの言葉がありますよね。ご主人はそこにいるのだから。顔をゆがめたり、時に涙してくれたりという反応があるわけでしょう。反応があるなんてありがたいことです。

息子さんを含めたご家族にとっても、今までとは違うお父さんのあり方になったけれど、むしろ近くにいるお父さんになったわけです。今回の件も息子さんに相談をされたそうですが、息子さんがたくましく見えたかもしれない。だから、人生はマイナスばかりではなく、プラスもあるわけです。正があれば負がある。

経済的なこと、介護のことなど、物理的な問題はあると思うんです。だから、あとはその問題をどのようにクリアするのか? を考える必要があります。相談者さんは62歳なのでまだ体力がありますが、これから先どうなのか、人の助けを借りるのかなど、いろいろ考えなければいけないとは思いますが、それ以外は、何も変わってないじゃないかと、私は思います。

一緒に人生を歩んでいる好きな人が、そばにいる。今後は一緒に旅行とかはできなくなってしまうかもしれないけれど、そのぶん、他にいろいろと別のことがあるかもしれない。

私は個人カウンセリングをおこなっていた時代、さまざまな人の人生に寄り添ってきました。相談者さんのなかには「結婚間際にフィアンセが、お仕事で高い所から落ちて半身不随になりました」という方もいました。その方は「みんなが反対するけれど、『結婚する』と決めていたから、やっぱり結婚したい」と言っていました。反対する周りの気持ちも分かるのですが、やはり大切なのは「自分がどうしたいか」です。

そして万が一、(介護などを)ギブアップしたくなることがあったとしたら、ギブアップしても良いと思います。外野の意見なんて聞かなくて良いです。「冷たい」とか「そういうことを言うのは良くない」と言ってくる人はいます。でも、そんな話は聞き入れないこと。そういう意味では、世間の目とかは全部捨てて、しっかりと自分自身の幸せと向き合うことが大切ではないかなと思います。

奥迫協子、江原啓之

●江原啓之 今夜の格言 「みんなちがって、みんないい」

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1月28日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2月5日(月)AM 4:59
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/

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