「相棒season22 元日スペシャル」が全国ネットで再放送決定

テレビ朝日系では、1月1日に「相棒season22 元日スペシャル『サイレント・タトゥ』」が放送されたが、同日に発生した令和6年能登半島地震の緊急ニュース対応のため、番組の一部が未放送となった。 その後、TVerでの見逃し配信は208万再生を超え(ビデオリサーチにて算出/1月1~10日)、局にはテレビでの再放送についても多くの要望が届いていた。そして、3月27日午後8:00から「元日スペシャル」のノーカット版を全国ネットで再放送することが決定した。

2000年のシリーズ誕生以来、濃密で骨太なミステリーの数々を世に送り出し、“国民的ドラマ”という地位を確立した「相棒」。再会2年目を迎える杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の“伝説のコンビ”が新たな挑戦に乗り出しているseason22も、毎週好評を博している。そして、06年以来、毎年元日の夜にスペシャルがオンエアされており、今回は、テレビ朝日開局65周年記念作品にふさわしく、壮大なスケールかつ怒濤(どとう)のストーリーが展開。2人が特命係史上最も危険な賭けに出る。そして、3代目相棒・甲斐享(成宮寛貴)のパートナー・笛吹悦子(真飛聖)が9年ぶりに登場するほか、美村里江新納慎也が「相棒」シリーズに初出演を果たす。

悦子は、「season11」第1話(12年10月10日)から享のパートナーとして登場。「season13」(14~15年)の終盤で享との子どもを妊娠し、同時に急性骨髄性白血病を患っていることが発覚した。その後、物語では描かれていなかったが、あれから悦子は病を寛解し、無事に出産。国際航空会社の客室乗務員の仕事にも復帰して、シングルマザーとして一人息子の結平(森優理斗)を育ててきた。

結平が、学芸会の演劇で主演を務めることになり、享の父・甲斐峯秋(石坂浩二)は早々に会場入りし、開幕を待っていた。学芸会といっても立派なホールを借り切っての催しで、峯秋は孫の晴れ舞台に、社美彌子(仲間由紀恵)とその娘・マリア(土方エミリ)も招いていた。同じ会場に、右京、薫、美和子の姿もあった。右京は、享の逮捕後も悦子とその息子を気に掛け、交流を続けていたのだった。また、峯秋の長男で、享の兄・甲斐秋徳(新納)は、結平の父親代わりを務めており、この日も保護者として、悦子と共に舞台袖で結平を見守っていた。

そんな中、結平の担任教師・姉小路(福澤重文)が、悦子に声を掛けてくる。その言動には、単なる担任にそぐわない不穏な空気をはらんでいた。そうこうするうちに幕が開くが、その最中、なぜか出演予定のない姉小路が、フラフラとステージに現れ、舞台上で卒倒する。背中には、深々と刃物が突き刺さっており、会場は騒然となる。

右京と薫は、緊急事態を察し、即座に動き出すが、意外なほどあっさり容疑者が浮上。姉小路は異性にだらしなく、同僚教師だった栗原志津子(美村里江)との婚約を一方的に破棄した過去があった。そのいきさつは非道なもので、志津子が姉小路に強い恨みを持つのも無理からぬことだった。一方、志津子の傍らには、黒須(阿佐辰美)という若者がいて、彼女から何らかの指示を受けている様子が垣間見られた。この時点で、事件のあらましは判明したかに思われたが、やがて志津子が、姉小路からアプローチを受けていた悦子に対して、異常な執着心を抱いていることが分かってくる。

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