「人ごとじゃない。今できることを」京都の中学生が募金活動、能登半島の被災地へ

能登半島地震の被災地のために募金活動をする生徒会のメンバー(南丹市八木町・八木中)

 能登半島地震の被災地に義援金を送ろうと、京都府南丹市八木町の八木中学校で朝、生徒会が募金活動を行っている。メンバーは寒さが厳しい中、正門前に立って協力を求めている。

 募金は生徒会と教員との話し合いで決めた。生徒会長の2年山田真幌さん(13)は「被災地の映像を見て受験などを控える自分たちが被災したらどうなるかと考えた。人ごとでなく、今できることをみんなで話し合った」と思いを口にする。

 1月31日~2月2日の午前8時から15分間実施し、校内放送や保護者向け連絡アプリで告知した。集まったお金は日赤などを通じて被災地に届ける予定。

 初日は、6人が募金箱などを手に「お願いします」と頭を下げ、登校した生徒が次々にお金を入れていた。副会長の2年松本瑠夏さん(14)は「突然平穏が奪われることを知った。能登の人のことを思って活動した」と話した。

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