違い分かる? 小惑星イトカワ&りゅうぐう、持ち帰った砂など並べて展示 JAXA以外で日本初、明石市立天文科学館

小惑星の「イトカワ」と「りゅうぐう」のサンプルが並べて展示される=明石市立天文科学館

 小惑星「イトカワ」「りゅうぐう」から探査機が持ち帰った砂などが並ぶ特別展示が兵庫県の明石市立天文科学館(人丸町)で開かれている。サンプルを所持するJAXA以外の施設で両サンプルが並べて展示されるのは日本で初めてという。 ### ■「貴重な資料。生で見て比べて」

 探査機はやぶさ2が回収した直径2.87ミリのりゅうぐうの砂は、小さな黒いごつごつとした石のようなものが肉眼で確認できる。小惑星イトカワの岩石の微粒子は探査機はやぶさが2010年に地球に持ち帰った。展示するサンプルは直径わずか約0.05ミリで目に見えないため、マイクロスコープで拡大した映像がモニターで映し出される。

 りゅうぐうやイトカワは太陽系誕生のころに形成され、当時の姿をとどめたタイムカプセルのような天体。砂や微粒子は太陽系が誕生したころの様子を知る手がかりになるという。

 学芸員の鈴木康史さんは「本当に貴重な資料。生で見て色の違いなどを見比べてほしい」と話す。館内には探査機やりゅうぐう、イトカワなどを詳しく紹介するパネルも展示している。

 18日まで。午前9時半~午後5時。大人700円、高校生以下は無料。同館TEL078.919.5000 (領五菜月)

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