ドイツ議会、24年度予算案可決 財政規律、5年ぶり順守

 【ベルリン共同】ドイツ連邦議会(下院)は2日、成立が遅れていた2024年度の連邦政府予算案を可決した。歳出規模は4768億ユーロ(約76兆円)で、連邦参議院(上院)も同日承認した。新規借り入れは390億ユーロで、財政赤字を国内総生産(GDP)の0.35%までに抑える「債務ブレーキ」を5年ぶりに順守した。

 財政規律を重視するドイツは基本法(憲法)で債務ブレーキを定めているが、20年度以降は新型コロナウイルス禍やロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機で適用を停止していた。

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