沖縄でカンピロバクター属菌の食中毒が急増! 過去10年で最多に 新鮮な肉ほど気をつけて【1月27日~2月2日 タイムス+プラスから】

 

 半袖でも歩けるような暖かい(むしろ暑い!?)日が続く沖縄。少雨によるダムの貯水率低下は心配ですが、やっぱり、青空が広がると気持ちがいい。明るい気分になります。

 さて、今週は「食」に関するニュースから…。

 沖縄県内の飲食店でカンピロバクター属菌による食中毒が急増しています。2023年の発生は発症日ベースで20件(患者61人)に上り、前年の9件(患者23人)から倍増。2017年の16件(患者58人)を超えて、過去10年で最多となりました。

「新鮮なら安全」は間違い

 カンピロバクター属菌は、生の鶏肉から97%と高い確率で見つかる菌で、鶏レバーやささみの刺し身、鶏肉のたたきなど、未加熱や加熱不十分な鶏肉料理を食べることで食中毒を引き起こします。鶏の解体時に腸管から肉に菌が広がることが多く、新鮮な肉であればあるほど、菌が生き残っている可能性が高いそう。つまり、新鮮な肉ほど、食中毒に注意が必要です!

 先月から今月にかけても、浦添市、那覇市の焼き鳥をメインに提供する居酒屋でそれぞれ客4人の食中毒発生が報道されています。

結婚披露宴で18人発症も

 居酒屋の他にも、宜野座村の挙式場で昨年12月23日、披露宴に参加した23人中、10代から80代の18人に発熱や下痢の症状があり、検便の結果、カンピロバクター属菌による食中毒だと断定されたケースもありました。18人は、披露宴で地鶏の白レバーテリーヌ、アグー豚のロティ、ステーキなどを食べたということです。

 カンピロバクター属菌の潜伏期間は1~7日間。沖縄県衛生薬務課によると、ほとんどの患者は発症から1週間以内に完治するものの、まれに重症化し後遺症が残ることがあります。

どう気をつければいい?

ゆでた鶏のレバー(資料写真)

 焼き鳥などは、中心部まで十分に加熱することが大切。県の担当者は「お客さんの立場だと言いにくいかもしれないが、少しでも生焼けだと感じたら、店側に焼き直しをお願いしてほしい」と話します。特に、加熱不十分の白レバーは発症の確率が多く「口当たりがあまりにも軟らかいと感じたら、見た目では分からなくても、焼き直しをお願いした方がいい」と呼びかけました。

 カンピロバクター属菌は、十分な加熱処理で死滅します。せっかくのおいしい料理や楽しい時間を嫌な思い出にしないためにも、みんなで気を付けていきたいですね!

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