西野七瀬[イベントレポート]まとめ役・間宮祥太朗の不在に「空気がゆるい(笑)」映画『ある閉ざされた雪の山荘で』大ヒット御礼舞台挨拶にて

<映画『ある閉ざされた雪の山荘で』大ヒット御礼舞台挨拶>(2024年2月2日/©2024映画『ある閉ざされた雪の山荘で』製作委員会 ©東野圭吾/講談社)

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』が、2月2日(金)に大ヒット御礼舞台挨拶を開催。

同イベントには、重岡大毅、岡山天音、西野七瀬、戸塚純貴、飯塚健監督が登壇した。

本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

1月12日(金)に公開された同作は、すでに興行収入は6億円を突破。重岡は“大ヒット”と冠した舞台挨拶が行なわれることに“嬉しいわぁ。本当にみなさんのおかげです。ありがとうございます。この仕事をさせてもらっていると「大ヒット」という言葉はムッチャ嬉しいです”と満面の笑みを浮かべ、観客への感謝の言葉を口にする。

WEST.のメンバーもすでに劇場で鑑賞したそうで、重岡は“濱ちゃん(濵田崇裕)と小瀧(望)が一緒に(劇場に)行ってくれたみたいで、最近、あの人らはインスタを始めて、インスタラブみたいなことをして(映画のことを)話してくれたみたいです。僕は観てないんですけど……”と照れくさそうに明かした。

この日は、登壇予定だった間宮祥太朗が体調不良で残念ながら欠席となったが、間宮からはメッセージが届いており、MCが代読。欠席を詫びるとともに“この映画をたくさんの方が観てくださり、話題にしてくださり、ヒットしていること、とても嬉しく思います。これからもさらに多くの人に広がることを祈っております!!”とコメントを寄せ、重岡は“粋なヤツやなぁ。カッコいいなぁ”と微笑み“祥太朗、ありがとう!”と嬉しそう。

周囲の反響については、西野も“友達から連絡があって「最近観た映画で1番面白かった。映像とお芝居がすごかった」という言葉をいただいたし、今、撮影している現場のスタッフさんも撮休の日に観に行ってくれたみたいです”と語る。

岡山は“僕は日常、あまり人から話しかけられないので……”と漏らしつつ“母親が大絶賛です”とニヤリ。重岡の“友達は?”という問いに、再び“母親が大絶賛です(笑)”と返し、すでに母親が3回も劇場に足を運び、絶賛していたと明かした。

戸塚も“メイクさんとか、いつも仕事で一緒の方々が「すっごく面白かった」と言ってたし「(観客が)たくさんいた」とも言ってて、すごく嬉しかったです”と笑顔を見せた。

ちなみに、キャスト陣の中では、いつもは間宮が全体をしっかりとまとめる役となっていたようで、その間宮が不在とあって、重岡、岡山、戸塚らの自由奔放な振る舞いがいつもよりも増しているようで、特に岡山と戸塚は、壇上でキャッキャとイチャついたり、マイクを通さずにボソッと小声で重岡の言葉にツッコむなど、やりたい放題。“祥太朗がいないからキャパオーバー(苦笑)”(重岡)、“間宮さんがいないから空気がゆるい(笑)”(西野)という声も。

また、同作を1度のみならず、2度、3度と重ねて鑑賞する現象は“追い閉ざ雪”と呼ばれ、じわじわと広まっているが、このネーミングについて、重岡は“たくさん観てくれる方がすごく多いので、宣伝部の方と話してて、「追い閉ざ雪」と言うか、「おかわり閉ざ雪」と言うか、どうしましょう?というプチ会議がありまして、「追い閉ざ雪」になりました”と舞台裏を明かす。この日の客席にも、5回以上、10回以上、さらには15回以上も“追い閉ざ雪”をしたという強者もおり、これには重岡も驚嘆。“すごいやん! もうこっち(=舞台上)に上がってきなよ!(笑)”と驚きながら称えていた。

そんな、“追い閉ざ雪”を重ねるコアなファンのために、2度目、3度目だからこそ楽しめるマニアックな鑑賞ポイントについて尋ねると、飯塚監督は“位置ですかね。みなさんの配置は、例えば最初にご飯を食べる前にダイニングテーブルに着くところがありますが、その(席の)順番などは、そのあとに起こることを考えつつ、作っています”と明かす。

西野も席順に関して、自身が演じる由梨江が“(岡山が演じた田所に)隣に座ってこられて、ちょっと嫌がる……みたいなのはありましたね”と細かい演技をニュアンスとして挿入していることを告白。これに重岡がすかさず“劇中の話だからね”と岡山さんを慰めはじめ、西野は慌てて“役の中で、(田所に)好意を抱かれているという設定だったので!(笑)”と説明。さらに“バスを降りた後も、由梨江がガラガラ(キャリーバッグ)を持っているのを実は田所が「ちょっと手伝ってあげようか?」って。その「ちょっと」が私は好きでした”とニッコリ。この西野の言葉と笑顔に岡山は“「好き」と言われると、それはそれで……”と照れくさそうに身体をくねらせて喜びを表現し、すかさず重岡から“クネクネすな!”とツッコミが飛び、会場は笑いに包まれていた。

岡山は、2度目以降の鑑賞ポイントとして、ある人物の名前を挙げつつ“後から見ると、芝居の印象が変わってくるし、いろんなミスリードが散りばめられているので、改めて観ると、全然違った味がする作品になっていると思います”と指摘。戸塚も“(登場人物たちの)関係性を知った上で観ると、1回目よりもセリフの意味合いとかが、変わって聴こえてきたりすると思います”とうなずいていた。

この日の舞台挨拶をもって、同作の宣伝活動はひと区切りとなるが、この機会にお互いに対して“今だから言えること”“直してほしいところ”“意外なところ”などを尋ねると、飯塚監督はこの場にいない間宮の名を挙げて“すごく真面目なんだけど、最初はすごく怖い人かと思ってて……。(第一印象が)怖そうだよね?”と間宮が怖かったと告白。そこから、でも実際に会って話してみるといい人だったというギャップ萌えの言葉が続くかと思いきや、飯塚監督は“とっつきづらいので、そこ(第一印象)は直してくれたら嬉しい”とストレートに“直してほしいポイント”を語り、会場は爆笑。重岡はそんな監督の言葉に笑いつつ“(間宮は)しゃべったら、メッチャ優しいですもんね”とフォロー。

西野は、その間宮が“私が撮影アップの時、もう(自身の)撮影は終わって、ホテルに帰っていたのに、わざわざ「お疲れ」と戻って来てくれたんです。それはびっくりしました。間宮さんとは初めてで、そこまでの関係性がなかったのに、優しいお方! と思いました”とギャップに魅せられたと述べた。

ちなみに、その西野のクランクアップの瞬間には戸塚も同様に現場に駆け付けたそうだが、西野はうろ覚えのようで、重岡は“(戸塚は)いたのか、いなかったのか定かではないということでよろしいですか?(笑)”とイジりつつ“純貴は入口から優しそうだから!”と戸塚のことも優しくフォロー。西野も重岡の言葉に乗っかり“そうそう! ギャップというより、やっぱり来てくれたんだなって(笑)。優しそうだなと思ってたら、(実際に)優しかったということです!”と激しくうなずいていたが、戸塚は“ズルくない?(笑) 同じ優しさなのに、祥太朗の方が優しいみたいになってる……(苦笑)”とボヤき、会場はまたも笑いに包まれていた。

舞台挨拶の最後に重岡は、登壇陣を代表してマイクを握り“本当にこの仕事をさせていただいていて、「大ヒット」というのは、みんな幸せに感じています。自分たちがやったことが、何かに繋がっていくと思うので、そんなきっかけをくれた作品だったし、大事な未来を作ってくださった、今、目の前にいるみなさん、カメラの向こうのみなさん、関係者のみなさん、本当にたくさんの方に感謝しております。「追い閉ざ雪」という言葉も出ましたが、何回観ても楽しめる作品だと思います。この作品を機に、たくさんの素敵な仲間とも出会えて幸せな限りです。今日、来れてよかったし、来れていない祥太朗や、ほかのメンバーにも話しておきたいと思います。今日は本当にありがとうございました”と呼びかけ、温かい拍手の中、舞台挨拶は幕を閉じた。

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』

■物語

劇団に所属する役者7人に届いた、4日間の合宿で行われる最終オーディションへの招待状。

新作舞台の主演を争う最終選考で彼らが“演じる”シナリオは、“大雪で閉ざされた山荘”という架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件。

出口のない密室で1人、また1人と消えていくメンバーたち。

果たしてこれは、フィクションか? それとも本当の連続殺人か?彼らを待ち受ける衝撃の結末とは――

全国公開中

■キャスト

重岡大毅

中条あやみ 岡山天音 西野七瀬

堀田真由 戸塚純貴 森川葵

間宮祥太朗

原作:東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』(講談社文庫)

監督:飯塚健

脚本:加藤良太 飯塚健

音楽:海田庄吾

製作:小西啓介 島田浩一 松本智 中村浩子 渡辺勝也 森川真行

エグゼクティブプロデューサー:小西啓介

企画プロデュース:大畑利久

プロデューサー:橋口一成 清家優輝

アソシエイトプロデューサー:関口周平 石塚清和

撮影:山崎裕典 初野一英

照明:岩切弘治

録音:反町憲人

美術:相馬直樹

装飾:西野共未

小道具:三﨑茉莉子

衣裳:白石敦子

ヘアメイク:内城千栄子

スクリプター:石川愛子

編集:森下博昭

VFXスーパーバイザー:斎藤大輔

音響効果:松浦大樹

キャスティング:杉野剛

助監督:黒田健介

制作担当:竹内哲也 後藤一郎

ラインプロデューサー:濱松洋一

製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ

制作プロダクション:ファインエンターテイメント

▲2024年1月12日(金)公開、東野圭吾原作!映画『ある閉ざされた雪の山荘で』ロング予告編

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