輪島で仮設住宅への入居開始 完成18戸に55人

能登半島地震の被災者向けに建設された応急仮設住宅に入り、部屋の様子を見る大下尚美さん(右)と母親の澄子さん=3日午前、石川県輪島市

 石川県輪島市で3日、能登半島地震の被災者向けに建設された応急仮設住宅へ、住民の入居が始まった。平屋18戸に、18世帯55人が入る予定。入居は地震後、初めて。

 市役所で鍵を受け取った新聞販売大下尚美さん(53)は、家族やペットの猫と避難中で、今回は母親の澄子さん(76)が1人で入居する。「ペットと入居可能な仮設住宅を待っていたら遅くなる。避難所は仕切りもない雑魚寝状態で、感染症の心配もある。母一人でも入居できるのは安心」とほっとした様子だった。

 市などによると、仮設住宅は木造で窓は三重ガラスになっている。

 市には4千件を超える仮設住宅への入居申請があるが市内で2日までに着工したのは548戸。

能登半島地震の被災者向けに建設された応急仮設住宅=3日午前、石川県輪島市

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