佐世保・梅ケ枝酒造で日本酒の仕込みピーク 「蔵開き」で新酒販売

日本酒の仕込みが最盛期を迎えた酒蔵=佐世保市、梅ケ枝酒造

 長崎県佐世保市城間町の梅ケ枝酒造(長野哲也社長)で、日本酒の仕込みがピークを迎えている。10~12日に新酒を販売する恒例の「蔵開き」が開かれる。
 江戸時代、1787年創業の造り酒屋。日本酒の仕込みは12~2月が最盛期で、蒸した米にこうじを混ぜ、酒の素となる「酒母(しゅぼ)」造りから始まる。酒母の入ったタンクに蒸し米、こうじ、水を3回に分けて加え「もろみ」が完成。20~30日をかけて発酵させ、搾りなどの作業を経て瓶詰めする。
 蔵開きでは出来たての「今朝しぼり」や特別ブレンド「うすにごり」、大吟醸生酒など、新酒7種類を限定発売する。ほかにも焼酎、リキュール類、ジンなども用意している。
 各日午前10時~午後3時まで。抽選会や出店、大道芸イベントなども実施。JRハウステンボス駅から無料のシャトルバスを運行する。長野社長は「発酵したフルーティーな香りが楽しめる。出来たてを味わってほしい。酒造りの理念を多くの人に伝えたい」と話している。

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