障害者アートの国際賞創設 盛岡のヘラルボニー、才能を発掘

国際芸術賞「ヘラルボニー・アート・プライズ」の創設を発表するヘラルボニーの松田文登さん(左)、崇弥さん(左から2人目)ら=31日、東京・渋谷区

 【東京支社】盛岡市のヘラルボニーは31日、障害がある作家を対象とした国際芸術賞「ヘラルボニー・アート・プライズ」を創設した。文化芸術の専門家を審査員に迎え、国内外のアーティストが創造力を披露する場を提供。才能を発掘、世界的に発信して活躍を後押しする。

 同社初の試みで、障害がある作家が作品賞などに参加しやすい環境づくりにもつなげる。審査基準は▽独自の視点を持ち、新たな芸術創造性があるか▽社会に新たな視点や変化を投げかける独創性があるか▽多様性を体現する自由な発想があるか―の3点を掲げた。

 種別にかかわらず障害者手帳を持つ作家が対象。国籍や年齢、性別、プロ、アマチュアは問わない。絵画や版画、デジタルアート、写真など平面作品を募る。

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