遠野の「まちぶら」ツアー、評判上々 山・里・暮らしネットワーク

ツアー参加者に菓子の説明をする松田和子さん(左)。出会いと発見が「まちぶら」の魅力だ

 岩手県遠野市の認定NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク(菊池新一会長)のスタッフがガイドを務め、中心市街地を歩く「まちぶら」ツアーがじわりと人気を集めている。飲食店や物販店、癒やしスポットなどを巡り、まちの歴史に触れながら、地元住民との交流を楽しむ。「遠野をもっと知りたくなった」と参加者の評判も上々だ。

 1月下旬、神奈川県鎌倉市の会社員高橋早苗さん(56)と同藤沢市の無職細野圭子さん(56)が参加した。同法人のコーディネーター菊池佳菜江さん(37)がガイドを務め、遠野市中央通りを中心に5カ所を巡った。

 とおの物語の館で「昔あったずもな」で始まる遠野の昔話の世界を堪能。老舗菓子店まつだ松林堂では、女将(おかみ)の松田和子さん(82)から皇族に献上した菓子の説明を受け、遠野名物「明がらす」を味わった。

 3月までの平日限定で料金がお得になるキャンペーンを展開し、所要時間90分のコースは1人1100円。午前10時半と午後1時半に遠野旅の直売所を出発する。申し込み、問い合わせは同直売所(0198.62.0601)へ。

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