オーストラリア相手に逆転で4強! 韓国監督クリンスマン「あと2試合。選手の目を見ればどれだけ必死かよくわかる」

韓国が優勝候補同士の一戦を制す。[写真:Getty Images]

韓国代表がアジアカップのベスト4に進出した。

韓国は2日に行われた準決勝のオーストラリア代表戦を延長戦の末に2-1で勝利。オーストラリアが42分に先取したが、韓国が90+4分のPKで追いつくと、延長前半の104分にソン・フンミンの直接FK弾で逆転し、そのまま2-1で勝利した。

優勝候補同士の一戦を劇的に制して64年ぶりの優勝にまた一歩前進。韓国『スポーツソウル』によると、ユルゲン・クリンスマン監督はこう振り返っている。

「満足している。また新たなドラマだった。オーストラリアと難しい試合をしたが、予想どおりだ。選手の精神力を誇らしく思う。1点ビハインドで始めた方が良いのではと思うほどだ。準決勝に勝ち上がれて嬉しいよ」

「我々の選手は本当に良い。良いチームだ。期待が大きいからなのかもしれないがね。60年以上も遠ざかる優勝カップを持って帰ってやろうとする気持ちが強い。それがプレッシャーになるときもあるが故、前半に苦戦するのかもしれない」

「本当に選手を誇りに思う反面、悲しくもある。私が(ピッチに)入ってゴールを決めてあげたいくらいだ。国民の前で誇らしくいたいという思いが強い。心配しすぎるところもあるが、我々は本当に素晴らしいチームだ」

「あと2試合。選手の目を見れば、どれだけ(今大会の優勝を)必死かがよくわかる」

準決勝ではヨルダン代表が相手に。同じグループから勝ち上がる相手との再戦になり、「我々のグループがいかに難しかったかがわかる。我々は飢えている。まだここに痛いし、最後まで残っていたい」と話した。

そんな韓国だが、準決勝では守備の要キム・ミンジェが累積警告で出場停止に。指揮官も「彼がいないのは大きな空白だ」と肩を落としたが、バックアップメンバーに対する信頼を強調している。

「彼はリーダーだし、優れた選手でもある。だが、ほかの選手もチャンピオン。チョン・スンヒョンやパク・ジンソプだっている。ほかの解決策もあるし、守備的MFを下げて3バックを作るのもできる。考えないといけない。キム・ミンジェがいないのは確かに悲しいことだ」

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