バーンズを放出したブリュワーズ さらなる主力選手放出の可能性も

電撃トレードでブリュワーズからオリオールズへの移籍が決まったコービン・バーンズだが、2021年のサイ・ヤング賞右腕はブリュワーズが放出する唯一のスター選手とはならないかもしれない。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ブリュワーズはバーンズに続いて、正遊撃手ウィリー・アダメスと守護神デビン・ウィリアムスのトレードを模索する可能性があるという。レギュラーシーズン開幕までのあいだに、新たな大型トレードが実現する可能性もありそうだ。

ブリュワーズはバーンズを放出した対価として、ジョーイ・オーティズとDL・ホールという2人の若手有望株に加え、2024年ドラフトの全体34位指名権を獲得。オーティズとホールはすでにメジャーデビューを果たしており、早ければ今季からメジャーの戦力として期待できる。オーティズをアダメスの後釜、ホールをウィリアムスの後釜と位置付ければ、アダメスやウィリアムスを放出してバーンズに代わる先発投手の獲得を狙うのは自然な流れと言えるだろう。

オーティズは特に守備面で高い評価を受けている遊撃手であり、打撃面でも昨季はマイナーAAA級の88試合で打率.321、9本塁打、58打点、11盗塁、OPS.885の好成績をマーク。メジャーでも15試合に出場した。アダメスを放出してオーティズを正遊撃手に据えるという選択肢は、決して非現実的なものではない。

ホールはエース候補として期待されていた左腕だが、メジャー昇格後はリリーフで起用されており、メジャー2年目の昨季は18試合に登板して3勝0敗、2ホールド、防御率3.26、奪三振率10.71、与四球率2.33を記録。ポストシーズンでも2試合で3回1/3を投げ、防御率0.00、6奪三振と見事なピッチングを見せた。すでにブルペンの一角を担えるだけの実力を持っている。

また、MLB公式サイトは昨年7月にメジャーデビューした右腕アブナー・ウリーベをウィリアムスの後釜候補に挙げている。昨季はマイナーAA級とAAA級の合計22試合で防御率1.96の好投を見せ、7月上旬にメジャーデビュー。昇格後は32試合で防御率1.76、被打率.154の活躍を見せた。

アダメスは今季終了後、ウィリアムスは来季終了後にFAとなる。後釜となる若手選手がチーム内にいるという状況を考えると、ブリュワーズがアダメスとウィリアムスの放出に動く可能性は高いと言えそうだ。

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