【お魚大好き】節約のため、毎日の夕食は刺し身(30%オフ)です。魚なら毎日食べても問題ないですよね?

夕食を30%オフの刺し身にした場合の食費

大手スーパーマーケットのネットスーパーを調査したところ、刺し身盛り合わせ(2点盛り)の価格は495~538円(税込み)でした。点数が多くなると価格も高くなりますが、今回は538円(税込み)の刺し身を毎日購入すると仮定して食費を計算していきます。538円(税込み)の30%オフは376.6円です。ご飯と味噌汁は自炊するとして、それぞれの費用を試算していきます。JA全農兵庫の公式サイトによると、10kg4000円のお米を購入した場合、茶碗1杯あたりの価格は26円です。味噌汁にかかる費用は味噌や入れる具材によって異なりますが、仮に1杯20円としましょう。トータルすると1食あたりの費用は、376.6円+26円+20円=422.6円となります。

「家計調査(家計収支編) 2022年」によると、単身世帯・勤労者世帯の1ヶ月あたりの平均食費は3万9069円です。1ヶ月を30日間とすると、1日あたりの食費は1302.1円となります。1日に3食食べると仮定すると、1食分の食費は約434円となります。このことから、夕食を30%オフの刺し身にした場合の食費は平均とほぼ同額であることが分かりました。節約になっているかといえば微妙な結果です。

魚を毎日食べても問題ないのか?

続いては、健康面について考えていきましょう。結論からいうと、適量を守れば魚を毎日食べても問題ありません。魚の種類にもよりますが、刺し身の盛り合わせ100gあたりのカロリーは140kcal前後です。スーパーマーケットで1人前用の刺し身の盛り合わせを購入し、ご飯を食べすぎなければカロリー過多となる可能性は低いでしょう。なお、1日に必要なエネルギー量は、活動量の少ない成人女性は1400~2000kcal、男性は2000~2400kcal程度が目安です。3食をトータルして、1日に必要なエネルギー量を超えなければ大きな問題はありません。

農林水産省の公式サイトでは、水産物を食べることが健康維持に役立つとしています。魚は低カロリーでありながら、良質の動物性タンパク質を含むという特徴があるためです。また、魚にはビタミンや必須ミネラルなどの栄養素や高度不飽和脂肪酸(DHA、EPA)が含まれています。DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳の発達促進、動脈硬化の予防改善、認知症予防が期待できることで有名です。一方のEPA(エイコサペンタエン酸)は、血栓予防や高血圧予防などが期待できます。

魚のみだと栄養が偏る可能性がある

解説したように、魚を毎日食べること自体は問題ありません。しかし、刺し身・ご飯・味噌汁のようなシンプルな献立だけだと野菜が不足する可能性があります。食事は摂取カロリーだけでなく、栄養バランスも重要です。そこで、もう一品野菜メインの副菜をプラスする、味噌汁に野菜を多めに入れるなど工夫してみましょう。

毎日魚を食べて健康維持に役立てよう

毎日の夕食を30%オフの刺し身にした場合、節約効果は微妙であることが分かりました。刺し身は元々高額なため、値引き商品を購入しても食費の節約にはならない可能性があります。ただし、健康面で見ると毎日刺し身を食べることは問題ありません。魚は低カロリー・高タンパクで、体によい栄養素を多く摂取できるためです。栄養バランスにも留意しながら、魚を食べて健康維持に役立てましょう。

出典

JA全農兵庫 お茶碗一杯分のご飯はいくら
政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 年次 2022年
農林水産省 一日に必要なエネルギー量と摂取の目安
農林水産省 特集1 だから、お魚を食べよう!(1)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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